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風の森通信 第963号


今年も家庭菜園スタート



 平成27年3月27日(金)は朝から快晴。
しばらく晴天が続くというので、家庭菜園に耕運機を入れて耕してもらうことにしました。

耕運機の運転手は家庭菜園を管理されている横田さん。
この耕運機は小型特殊車両だそうで、中型免許をもっている私でも操作さえ覚えれば運転できるようです。
いつか運転操作を覚えてみたいものです。

20分程で一気に耕してもらうことができました。
耕してもらったばかりの柔らかい土だったので、畝を3列ほど作って小さく切ったじゃがいもを100個ほど乾燥させた後、草木灰を付けて植え付けもしてしまいました。これで一年分のじゃがいもをともくろんでいるのですが・・・
残りの畝作りは早めにやって、これからはいろいろな野菜の種を蒔いたり苗を植え付けていくことになります。

 この家庭菜園の一角に「馬頭観世音」の文字碑とその脇には小さな祠があって、周囲には水仙がいっぱい植えられています。
石碑には次のような文字が刻まれています。

   大正十一年
   馬頭観世音
   旧二月十七日

観世音菩薩は千手観世音菩薩や十一面観世音菩薩などさまざまな姿に変化(へんげ)すると言われていて、馬頭観世音菩薩もそのひとつのお姿です。
文字碑からも分かるように大正時代でも馬の守護神として、大切な馬の健康や死んだ馬の冥福を祈る対象とされていました。
馬を飼っていた家では、馬頭観世音菩薩像や仏名の「馬頭観音」「馬頭観世音」などと刻んだ供養塔をたてていたようです。その場所は大事な働き手であった馬を葬ったところ。
この家庭菜園の敷地内の文字碑の下に、今から93年前の大正11年旧2月17日に一頭の馬が葬られたということになります。
 今では農耕馬の代わりに耕運機が畑を耕すという便利な世の中になったものです。
ちなみに1馬力とは75キログラムの物を毎秒1メートル動かす力のこと。横田さんの大型耕運機は30馬力程度ですから農耕馬30頭分ということでしょうか。

 東日本大震災を境に「馬頭観世音」の文字碑のあるこの場所で、家庭菜園をはじめてもう五年目に入ります。
最近では最上三十三観音巡礼や奥州三十三観音巡礼をはじめたのも何かのご縁。
おいしい野菜がたくさん取れますように、そしてできるだけ長く家庭菜園を続けられますようにと「馬頭観世音」の石碑に手をあわせています。


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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大そして、昔からあった美しい東北の四季とそれを彩る催しを発信していきます。ドイツで生まれたVEEH HARFE(ヴィーハープ)演奏にも取り組み、癒しの音色をお届けしていきます。

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