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風の森通信 第981号

櫻岡大神宮夏越祭


■平成27年6月30日(火)午後2時~
■櫻岡大神宮境内斎場(仙台市青葉区桜ケ岡公園1-1)

 6月30日、ここ櫻岡大神宮でも茅の輪くぐり(夏越祓)が執り行われました。
茅の輪をくぐってこれまで半年間無事で過ごせたことへの感謝と、残り半年間の無病息災を祈願する行事として昔から行なわれてきました。

 茅の輪の“チ”とは、神様の威大な力を現す言葉です。
この茅の輪をくぐりぬけることで、私たちは知らず知らずのうちに身についた罪や穢を祓い、神様の“霊力(チ)”を身体に受け、そしてその恵をいただき、活き活きとした生命力あふれる姿へと立ち返ることができるといわれています。


 人形(ひとがた)

人形とは、人の形を模した紙の形代(かたしろ)のこと。
人形に自分の名前と年齢を書き、それで体を撫でて(不調のあるところは念入りに)人形に罪やケガレを移し、最後に息を三回かけて自分自身の身代わりとして納めてきます。
また白い紙を細かに切って神前にまき散らし、その後直径3メートルの茅の輪をくぐります。

茅の輪のくぐり方。
 ・茅の輪の前で一礼し、最初は左にまわる
 ・茅の輪の前で一礼し、次は右にまわる
 ・茅の輪の前で一礼し、次は左にまわる
 ・最後に真っ直ぐ進み拝殿の前で一礼
櫻岡大神宮では四回茅の輪を潜り抜けることになっています。
茅の輪をくぐる時に、唱え言葉を言って左足からくぐり抜けるようです。
その唱え言葉とは、、
 “思う事みなつきねとて麻の葉をきりにきりても祓いつるかな”(和泉式部)

 茅の輪をくぐった後は、拝殿に進み一拝の後本殿の扉が開かれ、献饌、祝詞奏上、そして玉串奉奠と続きます。


本殿の前まで進み参拝者全員による玉串奉奠

その後徹饌と進み、最後に本殿の扉がまた閉められ一拝して全てが終了となります。
所要時間は約1時間15分程度だったでしょうか。

 日常生活の中で悪い事が起こらないようにと神主さんにお祓いをしていただくことができます。
しかし夏越の祓いは自分自身が茅の輪をくぐり抜けて心と体を祓い清め、浄化しリフレッシュした心身を取り戻して、日々心穏やかに充実させて福を招き入れるという前向きな力をいただけるというものです。
今回は私一人で参拝させていただきました。
来年は友人たちを誘ってまた茅の輪をくぐり抜けてみたいと思っています。

 先日のお稽古でいただいた主菓子は、夏越の祓にあわせ邪気払いになるといわれている“水無月”


六華天目釉皿

三角形の白のういろう生地に蜜煮の小豆を散らしたもので、三角形は氷室の氷に見立てられているものです。
栄養価の高い小豆を食べて暑気払いをするというのは、日本人の知恵がつまったお菓子だと思います。
冷たくしっとりとしていておいしいものでした。


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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大そして、昔からあった美しい東北の四季とそれを彩る催しを発信していきます。ドイツで生まれたVEEH HARFE(ヴィーハープ)演奏にも取り組み、癒しの音色をお届けしていきます。

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