風の森通信 第982号
薄茶席で頂いたのは干菓子二種。
一つは仙台駄菓子でも有名な“きなこねじり”そしてもう一つは“和三盆”の干菓子です。
親しいW先生が全て手作りしたものをいただいてきて、今日のお稽古で使わせてもらいました。
和菓子のプロの先生ではないのですがとても器用な先生なのです。
お茶のお菓子は、お茶の美味しさを引き立てることと、さりげなく四季折々の自然の趣を思い起こさせるものが相応しいものとされています。
もてなす側の亭主が手作りにしたお菓子を勧めることで、亭主の心がお客様に伝れば最高のおもてなしとなります。
W先生にはこだわりがあるようです。
農薬や添加物を使っていない国内産の天然自然の素材を使って作られています。それにバターやチーズそして油などは一切使用しないとのことでした。
そんなわけで先生のモットーは、「自然の材料を使い、おいしく食べて、身体にやさしいお菓子造り!」
味、香り、色、形などの調和を考え、自然の食材でシンプルな菓子を作りたいとお話されていました。
“きなこねじり” は、昔から子どもにも、大人にも、そしてお年寄りにも安心して食べていただげるもので、仙台駄菓子を参考にされたとのことでした。材料はきな粉そしてジャカイモから作られた水飴だけというもので、火も使うこともなくとても簡単だったようです。
もう一つの和三盆の材料は、和三盆だけではなく上南粉もを使ったもので、食感としては和三盆だけより少しもちもちしたものでしょうか。甘さは控えめで上品な味、形は桜や梅、松、菊、楓などさまざまでした。これも火などは一切使わずとても簡単なのだとお話がありました。
手作り干菓子!とてもおいしゅうこざいました。
次回はあおばた豆のきな粉を使っての“あおばたきなこねじり”を作っていただけるとのこと。
今から楽しみでございます。
今日のお稽古は台子後炭手前、行之行台子それに台子を使っての洗い茶巾。
明日は輪王寺で大和田先生の月釜。
先生には“杜の都大茶会”では大変お世話になりました。
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