風の森通信 第996号
秋月
今年の中秋の名月は九月二十七日
「吾心似秋月」 (吾が心、秋月に似たり)
この句は「寒山詩」にみられる一節です。
私の心は秋の空の明月に似ている
澄みきった青く深い渕の底まで、清く透き通って光り輝く
この心は喩えようがなく
どのような言葉にすればよいのだろうか
今日は瑞鳳寺での月釜それに藤崎百貨店で開催されている加賀百万石観光と物産展での添釜に行ってきました。
■瑞鳳寺濃茶席 (台目席) 席主 鈴木 宗良氏
床 南山和尚筆 穆如清風
茶杓 鵬雲斎大宗匠作 銘 秋月似吾心
御茶 淡々齋好 青葉の昔 大正園詰
菓子 こぼれ萩 賣茶翁製
■瑞鳳寺薄茶席 (海眼閣) 席主 佐藤 宗博氏
床 耕月和尚筆 明歴々
花 野牡丹、銀水引
花入 紫交趾 杵
香合 三日月 折撓
風炉先 鳳雲斎大宗匠好 雲月
釜 青海松文鶴首真形
風炉 唐銅紅鉢
棚 玄妙齋好 日月
水指 紫彩市松格子文様
薄器 秋草絵 鵬雲斎大宗匠在判
茶杓 大亀老師作 銘 露
茶盌 赤 長次郎三百年忌判覚入極
炉 雁
蓋置 武蔵野
建水 色絵芝草
御茶 鵬雲斎大宗匠好 青松の白 大正園詰
菓子 秋の夜 賣茶翁製
菓子器 縁朱ロクロ目
二席とも正客は篠原宗由先生でした。
いつも正客の勉強をさせていただきありがたいことです。
佐藤先生のお声がよく通りお話の内容がよく聞き取れたこと、そして笑いを誘う内容にもとても楽しめたお席でした。
今回のお席は私の理想のご亭主と正客そして雰囲気だったのです。
佐藤先生のお席は毎回お道具の取り合わせがとても楽しみです。
今年の秋を一足先に楽しむことができました。
昨日のお稽古は盆香合、茶通箱そして老松棗と桑小卓での総荘。
来週土曜日のお稽古は研究会参加のためお休みです。
翌日曜日は高森市民センター祭茶会参加予定です。
今から楽しみです。
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