風の森通信 第999号
扇面
平成27年10月5日(月)、塩竈神社献茶式に参列してまいりました。
車でご一緒させていただいたのは齋藤先生と大内先生。
ありがたいことです。
■薄茶席 席主 佐藤宗智氏
薄茶席待合
床 清香院様筆 扇面 鵬雲斎大宗匠箱
遠くとも折りにふれては道のため庵のまつかぜ訪ないてきけ
王朝継ぎ紙に書かれたかな文字は、連続してその流れはまるでリズムを伴った音楽のようです。文字の大小、疎密さや濃淡の変化そして空間の広さなどは旋律そのもの。文字同士が補い合うようにして書かれている様は、一枚の継ぎ紙の中で他とのハーモニーを望んでいるかのように思えます。
この扇面を拝見しているだけで心が和み心豊かにしてくれるのです。
遠くに行って当初の目的を達成したとしても、そこで得たものはその目的だけではなく、そこで新たな発見があったり五感で感じたりすることが必ずあるものです。その中には自分にとってかけがいこともきっとあるはずです。
新たな発見や感じることの喜びをより多く体験すればするほど、自ら学ぶことの喜びが増していくものなのかもしれません。
それぞれの道のためそして自分の人生のためにも行動することが、唯一その保障となってくれると私は信じています。
昨日のお稽古は中置。
初炭手前、濃茶そして薄茶点前でした。
今月第五週目は花月と齋藤先生から予告がありました。
庭に咲いている花を探しておかなくてはなりません。
今から楽しみです。
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