風の森通信 第1007号
主菓子の銘は「道標」
「先ほどは大変おいしいお菓子を頂戴しましたがご銘は?」
「道標(みちしるべ)と申します」
「ご製は?」
「森の香本舗でございます」
外にいて道を訪ねられたら、「柿の木のある家を右に曲がって三軒目」といえば残っている柿の実が道標になります。
柿やりんご、みかんなどの果実を
木からすべて収穫せずに、
ひとつだけ残すという風習があります。
来年もたくさん実がつくように、と
願いを込めて実を残す風習を
「木名残(きなご)り」といいますが、
枯れ木になると木の種類が
わからなくなるから残す、という説や、
季節の変化を最後まで見届けるため
という説もあるのです。
野崎洋光著「体が喜ぶ二十四節気の料理帖」 “小雪”より
小雪とは11月22日頃~12月6日頃。
仙台はまだ初雪はなく、一雨毎に気温が1℃下がるこの季節。
柿の木もあっという間に葉衣を脱ぎ捨てて、大きな葉が辺りを覆い隠してしまいました。
我家の柿の木にも「木守り」としていつも5~6個ほど残していたのですが、カラスにでもすべて食べられてしまったようです。地域によって「木名残り」といったり「木守り」と言い方が違うようです。
今朝の仙台市泉区の最低気温は2℃となり、日一日と寒さが加わって初霜や初雪の季節となってくるのです。
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