風の森通信 第2041号
仙台における四神配置について
昔から東西南北の四つの方位には、それぞれ守護する禽獣の神が宿ると信じられてきました。
東 「青龍」 青い龍
西 「白虎」 白い虎
南 「朱雀」 赤い鳥の鳳凰
北 「玄武」 亀に蛇が絡みついた神
ここで最も知られているのは白虎でしょうか。
戊辰戦争時の会津藩は、年代別に玄武隊、朱雀隊、青龍隊それに白虎隊が構成されました。
16歳から17歳の武家の男子によって構成されたのが白虎隊。
藩祖伊達政宗公が仙台の地に城下を築くにあたり、大地の形状を見立てた四神を配置されたといわれています。
四神に守られる中心は仙台城本丸。
東 「松島青龍山円福瑞巌禅寺」
その名に青龍が含まれている。
西 「太白山」
金星の別名は太白星で西の象徴。
中国の古書「淮南子(えなんじ)に「其神為太白・其獣白虎」とあり
太白と白虎との関係が明記されている。
南 「瑞鳳殿」「瑞鳳寺」
朱雀は赤い鳥、鳳凰で火の鳥。
政宗公の不死と再生を願っての特別の場所。
北 「亀岡八幡宮」
四神が配置された時この神社は伊達家の霊廟。
神社の祭られている山は亀になぞらえた土盛りされている人工の山。
松尾芭蕉が仙台に来た時一番最初にお参りに立ち寄った神社。
陰陽五行の思想から色も配置されています。
東 青
西 白
南 赤
北 黒
現在行なわれている大相撲名古屋場所の、土俵の吊り屋根の四隅に垂れ下がっている房にもそれが配置されています。青、白、赤、黒の四色でそれぞれ青房、白房、赤房そして黒房によって四神を表されているものです。
先日青峰堂様で行なわれた「ふみづきの茶会」嵯峨先生の薄茶席で、数茶碗に四神の絵柄が描かれていました。
仙台城本丸四方位の守護神として、相撲の四房そして茶道でのお茶碗と、いろいろなところで四神が配置されていることを知ることができるのです。
参考文献 「星の街仙台」 稲葉勲著
今日は茶道特別講座裏千家ゼミナール東北之部第10期四回目が開催されました。
第4班宮城支部5名の担当は且座之式。5名での事前のお稽古は一度だけで不安でしたが、なんとか無事終えることができほっとしているところです。
私は三客として炭手前を担当させていただき勉強の機会になりました。
明日と明後日は研究会で参加させていただく予定です。
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