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風の森通信 第2171号

  「炎芸術 天目手のひらの宇宙」(阿部出版)


 「炎芸術 天目手のひらの宇宙」(阿部出版)2018.12.18 別冊に、六華窯岩井純先生の茶碗2点が掲載されましたのでご案内申し上げます。



六華天目平茶碗    高5.5  径15.0cm



六華白天目茶碗    高7.5  径13.5cm


 大学卒業時に恩師から、「陶芸の道を進むなら、君に一つ宿題を出そう」と言われ、植物の花粉粒にある脂質ラメラ体の望遠鏡写真を見せてもらいました。油滴の美しい結晶で、その紋様を陶器に映しだすことでした。以来、結晶釉を研究してきましたが、国宝の窯変天目との出会いがあり、写真で見たミクロの世界と重なり、椀内の小宇宙が人々を魅了し、存在感を醸し出す釉薬とはどうしたら作れるのかという疑問から天目に引きこまれていきました。
 
 最初は窯変の紋様をさいげんするという思いが強く、試行錯誤しましたが、焼成段階での窯内の雰囲気、胎土などの条件により、思わぬ発色と紋様が出ることが分かり、独自の天目を創ろうという気持ちに変わりました。焼成時に軸の成分に変化が現れる一度掛けの窯変紋様とは性質を異にしますが、二度の施釉による施文や灰釉ベースでの添加金属の調整や、徐冷時の酸化と還元の微妙な組み合わせにより、褐色金彩や白色班紋など新しい文様が生まれ、窯名にちなんで「六華天目釉」と名付けけました。 これからも未知なる可能性を求めて、恩師の約束に応えられるような独自の天目結晶紋を創りたいと思います。
         六華窯 岩井純 

■六華窯  http://kilnrikka.jp/ 


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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大と、ヘルマンハープ演奏にも取り組んでいます。
昔からあった美しい東北の四季、それを彩る催しそして癒しの音色などもお届けしていきます。

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