風の森通信 第2187号
仙台白百合学園茶道部学園祭茶会
第64回仙台白百合学園祭が8月31日(土)~9月1日(日)まで開催されました。
今年の学園祭のテーマは“Rainbow”
Rainbowのようにそれぞれの色を保ちながら、全体として大きな調和を生み出すことを願ったものです。
この学園祭を通して個性豊かな白百合の生徒たちが、どのように“Rainbow”を表現してくれるでしょうか。
今年も寺岡市民センター「子供茶道教室」の子供たち、そして父兄の皆さま方と一諸に茶会席に伺いました。
床 紹尚和尚筆 日々是好日
花 槿
花入 高取 瓢 八仙造
釜 肩衝 浄栄造
水指 花鳥末広 徳泉造
薄器 月明かり蒔絵中棗 猶司造
茶杓 剛山和尚作 銘 和楽
茶盌 色絵緊迫雲 菊 昭阿弥造
蓋置 三つ兎 閑人造
建水 萩
御茶 芭蕉の白 芭蕉園詰
菓子 虹 モリヤ製
お棗は津軽塗、蓋の上には満月がきれいに描かれいます。
側面は漆の部分の艶が落とされていて、落ち着いた雰囲気の姿です。
蓋置は三匹の兎が餅つきをしている姿がかわいいものでした。
今年の学園祭のテーマの“Rainbow”にちなんでモリヤ製の〝虹〟ふっくらとしていてとてもおいしゅうございました。
懐紙には黄色の兎も描かれていてもう秋の風情です。
席入されたのは約20名の皆様方。
生徒の父兄の皆さまや地域の皆さま方で満席でした。
小さい子供さんたちも、立礼席で点てていただいたおいしいお茶とお菓子を楽しまれたようです。
多くのお客様が秋の風情のお道具、茶道部が代々受け継いできた大切なお道具で、丁寧に点てていただいたお茶は誠においしいものでした。
浴衣を着た25名の茶道部員の、心あたたまるおもてなしを存分に楽しむことができたのです。
来年のお席も今から楽しみです。
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