風の森通信 第2195号
東北大学市民オープンキャンパス 第15回
◆日時:令和元年11月3日(日)午前9時~
◆場所:東北大学植物園
毎年文化の日は東北大学植物園が一日無料開放され、一般市民の方々に植物園の行事を通して親しんでいただこうとさまざまなイベントが開催されました。
「紅葉の賀」の由来は源氏物語に遡り、第七帖は「紅葉の賀」の巻と呼ばれています。
退位された天皇のお住まいで、紅葉の盛りに四十歳から十年目ごとに、四十(よそじ)の賀、五十(いそじ)の賀として長寿を祝う会が催されていました。雅楽を演奏する人々が招かれてお祝いをしていました。当時の平均寿命は現代のような年齢ではなく、四十歳を過ぎれば長寿のお祝いが催されていました。
そのお祝いが紅葉の季節に行なわれたので゛「紅葉の賀」と呼ばれています。
今年のオープンキャンパス「紅葉の賀」は、野点や琴演奏、文学部学生による弦楽四重奏、俳句会そして植物園内ガイド付散策などが開催されました。
午後から文学部第一講義室で、東北大学名誉教授の佐藤伸宏先生による「おかしな」世界への招待状-宮沢賢治「どんぐりと山猫」を読む-という演題で公開講演会が開催されました。
オープニング・セレモニーでは牧雅之東北大学植物園長、森本浩一文学部研究科長からご挨拶がありました。
最初に伺ったのが杜の都伝統文化活性化実行委員会代表で、茶道裏千家正教授の小野宗智先生が席主の野点席。
お客様が気軽に座れるよう40席の椅子とテーブルが用意され、作法を知らないお客さまでも十分にお茶の魅力を楽しんで頂けるお席になっていました。
「紅葉の賀」にふさわしいお道具や銘が数多く並びました。
愛子五ツ森の湧水と甘めの御茶を使っていただき、おいしくそして楽しいお席でひとときを過ごすことができました。
植物園内の紅葉を愛でながら、文化の日を存分に楽しむことができました。
「紅葉の賀」東北大学市民オープンキャンパスを開催していただきました、東北大学大学院文学研究科そして東北大学植物園の皆さま方に厚く御礼申し上げます。
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