風の森通信 第2347号
令和五年(2023年) 干支 癸卯 (みずのと う)
明けましておめでとうございます。
本年もまた大崎市岩出山の中森様より阿部宗徹老師の干支色紙を頂戴しましたのでご紹介させていただきます。
『竹取物語』では月へ帰るかぐや姫が、老爺老婆に不老不死の薬を残していく。
なんと月では兎が臼で不老不死の妙薬を搗いているのだという。
この数年私たちは未知のコロナ病禍に苦しんできた。
戸惑いのあまり激しく感染者を非難し退け攻撃した人すら、ついには自らも感染した。
今年こそ誰もが安穏で居られる様にと願って新年を迎え続けて来たのに、世界の大国が争い、多くの生命を奪い尊厳を侵し続けている。
一体、人類の叡智と尊さを冒す病根は何であろう。
他を侵し続けることへの知恵を、あらゆる生命の安らぎを齎すための智慧と化す妙薬は、己が心の内の臼で自らが為し遂げなくてはならない。
もうかぐや姫はかえってこないのだから。
どんな時にでも世の人の安らぎを願えることこそ、福寿無量・不老不死の秘訣を得たと言えるのではないでしょうか。
今年の「卯」の字は心の扉が大きく開かれること。
社会が幸多き歳にならねばならない。
臨済寺専門道場 阿部宗徹
「日々是無事」
明けましておめでとうございます。
昨年もコロナだ事故だ災害だと非日常の世界の中にいて、無事であることのありがたさを痛感しています。
昨年末久方ぶりにヴィーハープコンサートを開催しました。
演奏をして感じたのは
・人や物事との出会いの大切さ
・丁寧に生きることの大切さ
・健康、いのちの大切さ
無事でいるからこそ、これら一つひとつに関わっていけるのだと思っています。
日々老いに向かっていますが、心だけでも新鮮でありたいものです。
今年もヴィハープや家庭菜園をメインに少しでも生産に携わっていきます。
コロナの終息を願い、明るい平和な年で楽しく無事に過ごすことができ、来年もまた元気でお年賀を申し上げたいと存じます。
令和5年(2023年)元旦 冨樫 通明