風の森通信 第370号


瑞鳳寺月釜

日時 平成19年2月23日(金) 午前8時50分~
場所 仙台市青葉区瑞鳳寺山内

濃茶席(台目席)

床     鵬雲斎玄室大宗匠筆   庭前柏樹子

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「無門関」第三七則
趙州、因僧問、「如何是祖師西来意」、州云、「庭前柏樹子」

ある僧が趙州(じょうしゅう)和尚に問う。
「初祖の達磨大師が何故西のインドからはるばる中国にやって来られたのかその意味は」
趙州和尚云く、「庭前柏樹子」(ていぜんのはくじゅし)

いったいどういうことなのか、それを分かるようにすることがこの公案の眼目。そして見性をはかる公案の一つとなっていることも、席主のS先生に教えていただくことができました。
その答えがいったいどういうことなのか、それを分かるようにするのがこの公案の眼目。そして見性をはかる公案の一つとなっていることも、S先生に教えていただくことができました。
柏樹とは柏槙(びゃくしん)といわれ、無数に分かれた小枝の周囲には糸杉に似た葉が付いて、繁茂力が強く、一年をとおして緑の色を絶やすことなく、幹は赤く縦じまが美しい樹のこと。
その柏樹を見て、あらゆる存在とその真実のあり方を見つけることができれば、その意が会得できるという。
松は空に向かって枝葉を広げ、土の中には根をはるということであろうか。それとも目の前には松があるということだけでしょうか。
そのようなことは分かるはずもなく、ただただおいしいお濃茶をいただいてまいりました。

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花     雪舟椿 油瀝青
花入   竹輪無二重切 銘山雲
香合   亥

椿は雪舟。
白色で一重、筒咲きの小輪とお聞きしました。
枝は油瀝青(アブラチャン)
最初はよく聞き取れなかったので、お隣にお座りだった I さんにお聞きしました。間違いなく「アブラチャン」と呼ばれていて、花の色は黄緑で小さな花をつけ春に咲くクスノキ科とのこと。
瀝青は、天然または人造の炭化水素からなる化合物のことですが、別名はチャン(chian turpentine)とも呼ばれている。
チャン・テレピンは楠からとられる「樟脳(しょうのう)」のこと。
「アブラチャン」の名前を忘れることはもうありません。
まだ花はそれぞれ咲いてはおりませんでしたが、咲き出した花の姿を思い浮かべてみるのもお茶会の楽しみのひとつです。

 釜     巴紋平丸
 炉縁   梅古材
 水指   萩
 茶入   瀬戸肩衝 銘閑坐
 茶杓   銘千歳
 茶碗   赤
  替    黒
  蓋置  青竹引切
  建水  木地曲
 御茶   青葉の昔
 菓子    相生
 菓子器  色絵金彩鉢


薄茶席(海眼閣)

床     方谷浩明老師筆   江辺生春草

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花入    南蛮
香合    呉洲赤絵
風炉先   菊桐
釜      真形累座唐松紋
炉縁    根来
棚      誰ケ袖
水指    新渡染付耳付
薄器    青漆朱青海波絵
茶杓    銘梅乃香
茶碗    大樋
 替     色絵
 蓋置   三鈴
 建水   七宝紋象嵌
御茶    翠芳の白
菓子    一声

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薄茶席には春を待つお道具が並びました。
「誰ケ袖(たがそで)」という玄々斎好写の棚に興味が惹かれます。
「誰ヶ袖屏風」とは、あたかも衣装をそのまま衣桁にかけているかのように見せている屏風のことですが、その名が棚でよばれていてそれを見るのは初めてのこと。天板が着物の袂の形をしておりました。
お茶会の楽しみは、先生方そしてお道具との出会いの場であることを改めて感じています。
初めて出会うお道具、初めて聞く銘やことば。
「知らないことを知る」、いろいろと勉強させていただくことができたお茶会だったのです。

 まだ二月だというのに、仙台の最高気温は12℃まであがり春のような陽気となりました。雪のない月釜になりましたが、山内は終日多くの参会者でにぎわっておりました。
写真撮影にあたりましては、受付にて事前に申し出て両先生のご了解を得た後撮影とさせていただきました。
先生方には感謝申し上げます。 


和の学校仙台分校へどうぞ

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ジャンル : 趣味・実用

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「達磨大師」トラックバック誠にありがとうございます。

 感謝のコメントが遅れましたこと申し訳ありません。
達磨大師が釈尊の心を伝えるため、はるばるインドから中国に経本や仏像など何も持たず来られたこと勉強することができました。真理は自分の心の中にあるということでしょうか。
そして神光との出会い。

吾本来こ土
伝法救迷情
一華開五葉
結果自然成

誠にありがとうございます。
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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大に取り組んでいます。
昔からあった美しい東北の四季、それを彩る催しなどもお届けしていきます。

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