風の森通信 第415号
青
先日、朝茶事の時に遣わせていただいた「天目釉菓子器」に出会ってから、「青」に対するメールやコメントを実に多くの方々からいただくことができました。
「浅縹(あさはなだ)」「水浅葱(みずあさぎ)」「褐色(かちいろ)」「甕覗(かめのぞき)」「群青(ぐんじょう)」「千草色」なども教えていただくことができました。
空の青、海の青そして花の青。
最も身近な所にいつも青があります。
音にして聞いて、そしてその文字を見ているだけでも一陣の涼風を感じとることができます。
どうしてこんなに青色に対しての呼び方があるのでしょう。
それぞれの青が、どうしてこのように名付けられたのでしょうか。
青の色を一つとっても、日本人の色に対する表現は実に繊細で美しいものです。
暑い季節だからこそ、耳で目でそして心で青を感じてみたいものです。
私は季節毎に変化していく青色が好きです。
紫陽花の咲くこの季節には、青の絵の具に白い絵の具をいっぱい混ぜた淡い藍色が大好きです。
見ているだけでも清々しくなってくる青色です。
小学生の時に初めて出合った「リトマス試験紙」が、そんな青色に染まっていくのをいつも思い出します。
今日は仕事のためお茶のお稽古は久しぶりにお休みです。
明日は和の学校仙台分校設立準備室「お茶を楽しむ会」例会で、山形県山寺に行ってまいります。
どんな青に出会えるでしょうか今から楽しみでございます。
和の学校仙台分校設立準備室へどうぞ
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