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風の森通信 第284号


 緒が描く曲線に私の目は釘付けになる。

茶碗真の結び
普段はあまり結ぶことはなく臺子点前のときに用いられる。
天目茶碗を入れる仕覆(しふく)の緒の結びが洒落ていて、どんな結び方なのかと興味をそそられる。
左右の輪の対照と下の輪のバランスがこの上なく巧みなのだ。

photo_40.jpg


 斉藤先生に許状をいただいたお祝いにと、お茶入を頂戴しました。
どのようなお茶会の時にご披露しようかと今から楽しみです。

高取焼  高取喜恵 造

茶入の結び
仕覆は金剛金襴
このお茶入には人数分の茶を入れ、そして荘り付けられます。

photo_43.jpg


休め緒
仕覆は万葉華文
茶入を使わない時に緒を痛めないようにする結び。

photo_42.jpg


先生にいただいたお茶入は真新しい桐箱に入っていた。
桐箱の紐の結びはつづら掛け

photo_44.jpg


写真の結びは全て私がやってみたが、先生が作るような形にはなかなかできないものだ。
でもこれらの結びに見入ってしまうのはなぜだろう。
茶道の中での結びには、お茶碗を守ったり、覆ったり、位を付けたりする結び方がある。結びそのものは裏方的な存在ではあるが、それらの結びを用いることによって、大切なものを後世に伝えていくという重要な役割を担っている。
一本の緒や紐は多様な機能や利便性だけではなく、その中にある美しさや使う人の心、そして優しさや遊び心というものが表現されているのかもしれない。

 今回のお稽古は真の炭、真之行臺子そして臺子薄茶点前
斉藤先生には時間をかけて教えていただくことができました。
さすがに最後は足が痺れてしまい、直ぐには立つことができず先が思いやられます。

 今日から四月。
和の学校仙台分校「お茶を楽しむ会」四月例会の準備が楽しみです。

テーマ : 趣味と日記
ジャンル : 趣味・実用

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非公開コメント

コメントありがとうございます。

コメントありがとうございます。
とても素敵な活動をされているのですね。
私はお茶を習い始めで、まだお茶入れに触ったこともないので、載せておられるお仕覆、結び方、興味津々で拝見しました。またお邪魔したいと思います。

 こんばんは、そしてはじめまして。
私もつい最近まではお茶には縁がなく、転勤した時に職場の先輩に誘っていただきスタートしたところです。
お茶室での時間の過ごし方が私にはあっているようで、毎週のお稽古が楽しみです。
 私は紋付袴を着ることはお茶事があるときだけですが、やはり気持ちがいいものです。時間が持てるようになったら和服で街を歩くのも素敵でしょうね。
和の学校仙台分校「お茶を楽しむ会」で毎月定期的にお茶室を巡り楽しんでおります。このような機会が少なくなってきている今、できるだけ多く和の文化に触れていきたいと思っています。
これからも「風の森」にお越しください。
お待ち申し上げます。
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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大そして、昔からあった美しい東北の四季とそれを彩る催しを発信していきます。ドイツで生まれたVEEH HARFE(ヴィーハープ)演奏にも取り組み、癒しの音色をお届けしていきます。

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