風の森通信 第424号


六華窯(りっかがま)


 今日の午前、六華窯の岩井氏を訪れることができました。
二度目の訪問でありましたが、先生はいつも笑顔で迎えてくれます。
気さくなお人柄、そして作品に取り組むお話を聞いていると、いつしか天目の世界、結晶釉の世界に引き込まれていきます。

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岩井氏が数多く手がけているのは「結晶釉」と呼ばれるもの。
それは天目独特の輝きをもった結晶「華」を文様として意匠化したものです。
その文様を器の一つひとつに景色として映されています。

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六角形の華は雪の文様。
大きな結晶ほどその雪文様が三次元的にくっきりと浮かび上がり、静寂の中に凛としていてみている者の心を離しません。

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雪の結晶を取巻く虹彩も華を浮き立たせています。
その文様はまるで極寒の地に華開いたかのような、研ぎ澄まされた造形美を私たちに見せてくれます。


 岩井先生からのコメントです。

 夢は果てしなく、夢は夢を呼ぶ。
夢の次元がつぎつぎと高まる。
試行錯誤を繰り返しながら器の機能としての「用」に、精神的なもの、感性を刺激する感覚的なものを加味し、新しい「雅」の景色を器に表現したいと思っている。


 釉薬の調合と焼成温度の管理とデータ作り、そして窯の変化による更なるデータの管理とご苦労は際限がありません。
帰り間際に、現在製作中の作品を見せていただくことができました。
内も外も緑色に輝く天目茶碗。
天目釉に色彩釉を加えることにより、漆黒の中に宇宙を思わせる作品も多く作られています。
どのような作品となって私たちの前に現れてくれるのか今から楽しみです。
今秋、仙台市内のデパートで個展が開催されます。
皆様方には別途ブログにてご案内申し上げます。

 先生には写真撮影では快くご了解をいただくことができました。
奥様にもいろいろとお世話になりました。
作品のご紹介、そしてお茶や御菓子のおもてなしまでいただき感謝申し上げます。
 六華窯の周囲は蕎麦畑が広がっていました。
蕎麦の白い花で埋め尽くされる頃またお伺いしたいものです。

 
 六華窯(りっかがま)  
 岩井純 Jun IWAI
 〒989-3212 仙台市青葉区芋沢字田尻68-2

  1947 宮城県生まれ
  1971  奥村孝一氏に師事
  1976 仙台市にて築窯
  2004 韓国・聞慶市にて築窯
      一水会陶芸展 入選
      アメリカ、イタリア、ドイツ、韓国などで個展多数開催


和の学校仙台分校へどうぞ

テーマ : 和風、和物、日本の伝統
ジャンル : 趣味・実用

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陶器とその製作者と鑑賞者。
全ての感性が調和の美を謳っていて、
涼やかな気持ちにさせて頂きました。
>夢は果てしなく、夢は夢を呼ぶ
素晴しい言葉ですね。
ありがとうございました☆

まさに芸術は心術

 「自然の四季に基づいた風物のモチーフが、日本人の表現世界にある」とも岩井先生からお聞きしました。
この言葉も心に残ります。
雫さんの目指されている書も同じようなことがいえるのでしょうか。
岩井先生との出会いに感謝でございます。
 雫さんのブログのトップの書もたしか「夢」だったでしょうか。
「夢」ずっと持ち続けていきたいものです。
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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大に取り組んでいます。
昔からあった美しい東北の四季、それを彩る催しなどもお届けしていきます。

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