風の森通信 第432号
ほおずき
走馬灯に照らされて
僕はほおずきをかんで
風鈴の唄に合わせてきみが
団扇でそっと風をくれた
あの日のお祭りに
今夜は一人で行ったよ
想い出のほかにひろったものは
誰かが忘れたほおずきをひとつ
私の好きなさだまさしの「ほおずき」の中の歌詞です。
きみが好きだった夏はもう終わりです。
こうして今年も実をつけてくれました。
子供のころは実を柔らかくして、中の種を破れないように取り出し、口の中でまあるくしながら膨らませて遊んでいたものです。
今ではほおずきも食べられる品種があって、ご覧のような金色の実がつきます。
甘酸っぱさと、中の小さい種のプチプチした食感がいいですね。
懐かしく、そしてさわやかなお味です。
食用ほうずきを一度口に含んでみてはいかがでしょうか。
今日のお稽古は中置きにて茶杓荘りそして薄茶点前。
十月を前に火気が恋しくなるこの時季に、客の方に風炉を近づけ水指を勝手付の方へ遠ざけてのお点前なのですが、今日も仙台は真夏日になってしまいました。
和の学校仙台分校へどうぞ