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風の森通信 第524号


研究会二日目


■平成20年10月12日(日)午前9時~
■宮城支部研修道場
■平成20年度第五回正会員・特別師範会員・終身師範会員研究会
■高橋宗健先生

photo_20101201.jpg

 (大板中置にて)

風炉 初炭手前
    濃茶点前
    薄茶点前
    貴人清次濃茶付花月

今回、初めて研究会で初炭手前をさせていただきました。

photo_20101202.jpg

使わせていただいたお道具は次のとおりです。

   釜    腰霰         
   風炉  利休面取      
   炭斗  唐筆籠        
   羽箒  野雁
   鐶    ささげ         
   灰器  雲華          
   釜敷  白壇紙
   火箸              
   灰匙              
   香合  一文字銀杏蒔絵  

 三百名近くの先生方を前にしてのお手前はさすがに緊張するものです。
支部役員の担当の先生方には大変お世話になりました。
緊張をしている私は、先生方から背中を押してもらった気がいたします。先生方のお手前をされる方々への心配りは本当にありがたいものでした。
水屋でもそしてお点前を終わってからも。
炭手前の途中何箇所か間違えましたが、おかげさまでなんとかやり終えることができました。
高橋先生からご指導いただいた点は、一生忘れることなくこれからのお手前に生かして生きたいと思っております。
誠に得がたい経験でございました。
ご推薦いただきましたS先生にも感謝申し上げます。

 今になってようやく振り返っております。
鐶(かん)の「ささげ」が心に残っております。
ささげの莢(さや)の先が上に大きく反り返り、物を捧げる手の形に似ているからでしょうか。
それを鐶にしてしまう先人の想像力には驚かされます。
それに炭斗(すみとり)の又妙斎好「唐筆籠(とうひつかご)」
形は小振りで細かく六ツ目編みされていて、内側は竹の皮が敷き詰められており、均整のとれた姿の炭斗でした。
名前の由来はやはり唐の時代に筆を輸入した時に、筆を縦にし詰めてもってきた籠なのでしょうか。
こうして支部のお道具で、炭手前をさせていただくことは誠にありがたいことです。
また機会があったら是非お願いしたいものです。

 ささげの句を作ってみました。
名残りの季節、ささげの存在を感じてもらえれば幸いです。


   薄明りすがおにあたるささげかな  H20.10.12 冨樫通明 

   
和の学校仙台分校へどうぞ

テーマ : 和風、和物、日本の伝統
ジャンル : 趣味・実用

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お茶会の様子をいつも楽しみに読ませて頂いております。
茶道の世界は本当に荘厳な雰囲気で、それでいて優雅で本当に素敵ですね。
一つ一つのお道具も素晴らしくて心を馳せております。

茶道に関しては心得がないため、なかなか穿ったコメントが出来ないのですが、
冨樫様のお写真と俳句がとても素晴らしくていつも心に残ります。
「秋色」ブログのホオズキと句。
「落ち葉」ブログのしずくが光っている一枚の葉。
お茶花として主役を務めている秋海棠。本当に素敵で開ける度にいつも見せて頂いております。

秋海棠のコメントでは助言して頂き有難うございました。
我が家の庭の秋海棠は植えてある場所も適していなかったようです。
葉やけをしているのです。近々別の場所に移そうと思っています。

おめでとうございます。

遅くなりましたが、無事に研究会デビューを果たされましたこと、お喜び申し上げます。
どんなにお稽古していても、何百人もの方を前にのお点前は、緊張以上のものがございますでしょうね。
殊に炭手前は、わたしなど緊張すると炭がつかめなくなるので、それをなさったのはご立派と存じます。
でも講師の先生が、お優しい高橋先生でようございましたね。
本当に良い経験をなさったと思います。
仙台はそろそろ紅葉の美しい季節でしょうか・・

季節を取り入れる

★はるさま
 俳句や短歌そして茶道や華道。
古来からあった日本文化は、それぞれの季節をうまく取り入れながら楽しめることでしょうか。
写真もまたしかり。
それはいつも私たちの身近なところに存在していること。
それを気付くか、そのまま見過ごされてしまうかの違いなのでしょうか。
移ろいゆく季節をその時々に楽しむことができたら、生き方も変わってくるような気がいたします。
いつもコメントありがとうございます。

ステップ

★ハレのははさま
 週末にしか時間がとれず、返信が遅れました事お許しください。
つい先週のことでしたが、もうずっと前の研究会だったような気がしております。
齋藤社中以外で、人前において炭手前をするのが今回初めての経験でした。
300名近くの先生方に取り囲まれ、手元は大きなスクリーンに写し出されての炭手前。
最初は緊張しておりましたが。点前に入るとあまり人目は気にならなくなるものでした。
心がけたことは丁寧にそしてゆっくりと。
高橋先生の言葉が前から聞えてきて、ただそれだけに集中できました。
私にとって高橋宗健先生は、一生忘れることのできない先生になりました。
初炭手前をしていた時、そして終わって廊下ですれ違った時も、優しくお声をかけていただいたことが今でも忘れられません。
研究会でのお点前は先輩方が通ってきた道。
これからも何度か機会があろうかと思いますが、快くお引き受けし勉強させていただきたいと思っております。
得難い経験そしてわずかながらの自信がもてたこと感謝しております。
これをステップにしてこれからもお稽古に励んで行きたいと思っております。
コメント誠にありがとうございました。

お疲れ様でした

研究会でのお点前、お疲れ様でした。
300名近くの方の前とは、私は考えただけで震えてしまいます。
しかしながら、それ故に得るものが大きいのでしょうね。
私はお茶会でのお点前は、数日前から緊張してしまうので、なるべく避けたいのが本音ですが、勉強させていただく貴重な機会ですものね、冨樫様のように、快くお受けできるよう、お稽古に励みたいと思います!

仙台の研究会では手元がスクリーンで映されるのですね!
拝見する方にとっては有難いですね。
私は、舞台の手元が見えないので、オペラグラスを持参していま~す。

おかわりございませんか?

★P子さま
 ご無沙汰しておりました、お変わりございませんか?
研究会で炭手前をしてからまだ10日も経っていませんが、もうずっと昔にやったような気がいたします。
社中以外の人前でやるのはまったくの初めてのことでした。でも普段のお稽古の延長線上に今回の研究会があったわけですから、少しは気が楽だったでしょうか。
仙台の道場は、上にカメラが設置されているので、風炉の中も大きく映し出されて炭をついだ位置などもはっきりと見えるので、見ている方々にとっても分かりやすいものです。
私の場合は五徳の中に総ての炭が収まらず少々苦労いたしました。
全体的には炭手前の私だけでなく、正客の方の質問の内容やタイミングそしてお道具の感想を必ず述べることの必要性も勉強させていただくことができました。
オペラグラス持参では本当に参加される方も多いのでしょうね!大阪道場にも是非カメラ設置の提案をされてはいかがでしょうか?
 もうすぐ11月、炉の季節になってまた一からやり直しでございます。
こうしてみると半年はあっという間でした。
季節の変わり目、どうぞお体大切にされますよう。
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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大そして、昔からあった美しい東北の四季とそれを彩る催しを発信していきます。ドイツで生まれたVEEH HARFE(ヴィーハープ)演奏にも取り組み、癒しの音色をお届けしていきます。

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