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風の森通信 第586号


春の「しばた茶会」
 

・日時  平成21年5月10日(日)
・場所  しばたの郷土館
・主催  柴田町茶会運営委員会

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            待合から如心庵を望む

■如心庵(濃茶席) 裏千家 高橋宗会氏

 床     鵬雲斎大宗匠筆  和心
  花     芍薬
  花入   織部耳付
  香合   波車 
  釜     尻張
  水指   瀬戸一重口
  茶入   肩衝
  茶杓   大玄老師作    松風
  茶碗   黒楽  次郎坊
  菓子   あやめ       くさか菓子店製

 宮城県柴田町にある如心庵は国宝如庵の写し。
国宝のお茶室には席入することはできませんが、こうして実際に席入して使えるお茶室はありがたいことです。
如心庵は二畳半台目向切りのお茶室で、随所に有楽好みの特徴的なデザインがなされています。その中でも窓の大部分は竹が隙間なく並べられていて、光の入り方が特徴的です。

photo_21051004.jpg

           逆床のため右手奥が末席

私は末席に座らせていただきましたので有楽窓がすぐ右側にありました。竹の詰打から差し込む光と、竹の隙間から見える木々の新緑が印象的で、光とその景色は他のお席では味わえないご馳走でした。
この季節は鶯の鳴き声がよく聞えるお茶室でもあります。
御茶がよく練られていておいしくいただくことができました。

■立礼(薄茶席) 裏千家 森宗美氏

 端午の節句の設えで私たちを迎えてくれました。

■広間(薄茶席) 裏千家 みやぎ南青年部

 床には「和顔愛語」
千歳盆をつかった薄茶席。
母の日にちなんだお菓子もいただくことができました。

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     カーネーションの干菓子とリボンが描かれた煎餅

秋の「しばた茶会」も楽しみでございます。

                
和の学校仙台分校へどうぞ

テーマ : 和風、和物、日本の伝統
ジャンル : 趣味・実用

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良い季節に

有楽窓・・・初めて拝見いたしました。
皐月の頃、清々しさが伝わってきそうです。(岡山は本日30℃・・・早、真夏日を記録しましたが・・・)
また、写真の撮り方にもよるのでしょうか?二畳半台目向切りのお茶室がとても広く感じられます。(利休居士は、どんどんお茶室を小さくしていきながらも、その空間はそれを感じさせない、落ち着いたもの~云々と言うのを読んだことがございますが、・・・。)
お干菓子も可愛らしい!
楽しいお席のおすそ分け、ありがとうございました。

季節は緑へ緑へ深まって!

★YAN さま
 有楽窓から眺める新緑は誠に素晴らしい景色でした。
この季節は新緑も少しずつ緑へ緑へとその色が深まっていくようで、有楽窓から入ってくる風すらも緑色に感じられました。
二畳半台目切りといっても実際に席入したお客は12名、肩を寄せ合っておいしいお濃茶をいただいてまいりました。
お手前をする人の呼吸の音も聞えてきたり、釜の煮える音もよく聞えてくるものです、そして席主の先生のお話も・・・
小間の席でのご馳走は「音」そして「間近」というものが特徴なのかもしれません!
写真は躙口のところから、それも下から覗くようにして撮影したものです。おかげで実際より大きく見えるように撮影することができました。
部屋としての余韻がまだ感じられるものでした。
写真撮影も勉強にもなるものです。
いただいたお菓子も、席主の方の思いがいっぱいつまっているものでございます。
それにしてもカーネーションの干菓子はさすがに初めていただくものでございました。
コメントをいただき感謝申し上げます。

気持ちがよさそうですね(^^)

竹の隙間からの風、緑、光。
この季節ならではの空間だったのですね!
それにしても…なんて素敵なお干菓子なんでしょう!どのようにして造作したのか工程を見てみたいです。頂くのがもったいないような…でも食べてみたい!拝見できて嬉しいです。「ごちそう様!」

この季節。

★ひっこりさま
 夕方近く仙台は雨が降りました。
「青山緑水風自涼」
雨が降ったせいでしょうか、五月を吹き抜けていく風は一段と涼しいものです。
こんばんは。
席主の先生は何度もお菓子屋さんに足を運ばれたと聞いております。
そうして出来上がったものをいただくのは誠に有り難いこと、お菓子一つをとっても手を抜かない先生方の苦労にただただ頭の下がる思いです。
 声の出てくるコメントをひっこりさんから頂だいして、編集人としてこんな嬉しいことはありません。
感謝申し上げます。
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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大そして、昔からあった美しい東北の四季とそれを彩る催しを発信していきます。ドイツで生まれたVEEH HARFE(ヴィーハープ)演奏にも取り組み、癒しの音色をお届けしていきます。

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