風の森通信 第589号


瑞凰寺月釜
 

  仙台の一年は5月のためにあるといっても過言ではありません。杜の都仙台といわれるのは市内中心部にある青葉通りや定禅寺通りそして広瀬通りなどでは大きな欅の木々が立ち並び、鬱蒼とした杜の中にある都ということでしょうか。その他にも勾当台(こうとうだい)公園や西公園、榴ケ岡(つつじがおか)公園、青葉城周辺など街全体がすっぽりと緑に包まれてしまうのです。
 5月24日は青葉神社の春の大祭。
その大祭は藩祖伊達政宗公の命日で、「青葉祭り」として市民総出の祭りとして現在も行われているものです。
今年も市内の中心部で5月16日(土)・17日(日)に開催され、山鉾巡行や「すずめ踊り」が賑やかに繰り広げられました。
毎月23日政宗公命日逮夜の日、仙台市青葉区瑞凰寺において裏千家淡交会宮城支部主催による供養茶会が開催されます。
特にこの5月は、多くの市民の皆様方の参加で終日にぎわいをみせました。

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■濃茶席(台目席)

 席主 樋口 宗正 氏

 床  方谷浩明和尚筆  松涛

  花     八角蓮
  花入   古銅耳付
  香合   山水蒔絵黒柿
  茶入   信楽       銘 やすらぎ
  茶杓   桂堂和尚作  銘 静音
  茶碗   萩         銘 洗心
   替    黒 富士絵
  御茶   青葉の昔    大正園詰
  菓子   白波        賣茶翁製

花入には八角蓮(はっかくれん)という珍しいお花が入れられておりました。八角形の傘のような葉と、その下には少し黒色の花があり今にも咲きだしそうでした。


■薄茶席(海眼閣)

 席主 猪股 宗鶴 氏

 床 鵬雲斎大宗匠筆色紙  松風颯々聲

  花

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  花入   藤組手付籠
  香合   掻漆水鳥
  水差   錦草花文六角
  薄器   青楓蒔絵
  茶杓   瓢阿作       銘 五月雨
  茶碗   朝日
  御茶   翠芳の白      井ヶ田園詰
  菓子   せせらぎ       賣茶翁製
  菓子器  桑 菊桐彫高杯

猪股先生のお席は、素敵なお道具やモダンなお道具が必ずあっていつも楽しみです。

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今回のお席は水指が目にとまりました。
柿右衛門造の水差は、乳白色磁胎に明るく澄んだ色調の赤・黄・緑、そして染付とは異なる色を持つ青で、季節の草花が見事に描かれ存在感のあるものでした。

 樋口先生、猪股先生とも柴田町在住の先生で、いつも「しばた茶会」では大変お世話になっている先生方です。こうしていろいろなお茶室でお会いできますこともまた楽しみなこと。
薄茶席では猪股先生に写真撮影のお許しもいただきましたこと、この場をお借りしまして厚く御礼申し上げます。
来年も両先生のお席が楽しみでございます。

                
和の学校仙台分校へどうぞ

テーマ : 和風、和物、日本の伝統
ジャンル : 趣味・実用

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杜の都仙台という言葉がぴったりな季節なのでしょうね。
この季節の青葉は本当に生き生きしていて美しいですね。青葉の中でお点前をするひとも、それをいただく人達もたのしみにしていた日なのでしょう。

今日はこちらは朝から雨です。情緒もない降り方で、外の花達が倒れてしまうのではないかと心配です。 昨日は日差しが強くて汗を流しながらの一日でしたのに、良く変わるお天気です。

写真がお点前の輪とした雰囲気を醸し出してくれていますね。何時も楽しみです、有り難うございました。

緑の中で!

★さちりんさま
 人は地に近いところにいて、季節を楽しめることは誠にありがたいことです。照りもせず降りもせずこのひとときは五感で感じる小宇宙でございました。
障子から差し込んでくる淡い光、木々のざわめき、風は新緑の匂い、お点前がすすみ足袋の衣擦れの音、そしていただいたお菓子やお茶の色と味、お茶碗などの拝見の手の感触とその景色、そして席主の先生のお話。
五感で季節を楽しめたときは、人として生まれてきて良かったと思う瞬間でもあります。
気軽に席入できる月釜は誠にありがたいものです。
いつもコメント感謝申し上げます。
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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大に取り組んでいます。
昔からあった美しい東北の四季、それを彩る催しなどもお届けしていきます。

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