風の森通信 第610号


リビング・ウイル
 

 私は先日右肩を壊して右腕が上がらず、お盆の休暇の他に休みを多くいただき、おかげでいつになく長い夏休みになりました。
自分の意志に関わらず、右手の自由が利かなかったのです。
こんなことは初めての経験で、キーボードを打つのもブラインドタッチなど出きるはずもなく、ひたすら左手の人指指と中指という状態でした。
そんな休みの期間中に一枚のパンフレットに出会いました。

photo_21082208.jpg

       (庭で咲きはじめてきたタマノカンザシ)

「リビング・ウイル」
日本尊厳死協会発行のものでA4版三つ折のものです。
現在の日本は長寿社会。
日本人の平均寿命は女性が86歳と世界で最も長寿、男性も79歳で世界第四位となっています。
誰でもが長寿で安らかに死んでいきたいと願っているものです。
現在は医療の進歩で、寿命が延びたことは誠にありがたいことですが、それによって自分の意志とはまったく関係なく、植物状態や脳死状態となる場合が数多くなってきているのも事実のようです。そんな状態になった時、自分の死についてとやかく他人に評価されたくないというのが自分の正直な気持ちです。
「リビング・ウイル」
リビングとは生きていることそしてウイルは遺言書。
生きている自分の、生きている遺言書ということになるでしょうか。一般的にいう遺言書は自分が死んだ後に効力が出るものですが、この「リビング・ウイル」は生前発効の遺言ということになります。

リビング・ウイルの要旨は以下のとおりとなっていました。

(1)私の傷病が、今の医学では治せない状態になり、死期が迫っ
   てきたとき、いたずらに死期をひき延ばす措置は、いっさいお
  ことわりします。
(2)ただし、私の苦痛を和らげるための医療は、最大限におねが
   いします。
(3)数カ月以上、私の意識が回復せず植物状態に陥って、回復の
   望みがないとき、いっさいの生命維持措置をやめてください。

以上、私の宣言に従って下さったとき、全ての責任はこの私自信にあります。
               (日本尊厳死協会リビング・ウイルより)

 日本人の平均寿命を思う時、私にとってはまだまだ先のことになるだろうと思うのですが、海で自由に泳いでいた魚がふいに釣り糸にひっかかって命を落とすかもしれないような今の社会、「縁起でもない」などと言わず、いずれ訪れる「死」という現実を自分のこととして今からでも真剣に考えなければならないと思っています。
 人は思いに生きるものです。
一生懸命に生きて、いずれ天井を見ながらの生活になった時、私はこれまでの思いを巡らしながらプライドをもって死んでいきたいと思っています。

               
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テーマ : 和風、和物、日本の伝統
ジャンル : 趣味・実用

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肩の痛み辛そうですね、、、何か楽になるいい方法があれば良いのですけれども、今はひたすら安静にしているのが一番かもしれませんね。ライアーの練習も痛みが引くまで待ってもらってはいかがでしょうか。

私も、父の時にまさにこの様に思いました。そして自分のときは絶対に最後は穏やかに逝きたいと望んでいるのですが、どうなりますことやら、、、e-263

車の運転も不自由でしょうし、くれぐれもお気をつけて、ご自愛くださいね。

無理なさらずに!

こんばんは!
肩、辛そうですね。五十肩でしょうか?実は私の友人も肩を治療中です。五十肩で色々治療してもなかなか良くならず、MRIでも検査。肩の腱が切れているかもしれないと言われ、治すには手術しかないと言われました。で、何とか手術せずに治そうと針治療などをやっています。少しだけ腕が上がるようになったみたいです。体のどこかが不調だと気持ちもすっきりしませんよね。どうぞ無理なさらず、焦らず治療して下さいね。お大事に!!

ご心配をおかけしました。

★さちりんさま
 こんばんは。
ご心配をおかけしました。
夏休みを多くとらさせてもらい、ゆっくりすることができました。
先週一週間はしんどかったのですが、今はだいぶよくなってきているところです。車の運転も左手だけとなるのでしばらく運転は休みとし、ひたすら安静にして過ごしてまいりました。天井をみる時間の多かったことを改めて感じています。
今回の怪我で自分の体の限界そしてメンテナンスも大事なのだと思い知らされました。
予期せぬ出来事、ふいに襲い掛かる怪我や事故・・・これからは本当に注意したいと思います。
コメント誠にありがとうございました。

予期せぬ出来事!

★popyuさま
 今回はご心配をおかけしました。
四十肩や五十肩ではなく、特定の筋肉の炎症だったようで、過度の使いすぎや緊張した時間の長さだったようです。
痛さがあるというのはかなりストレスが溜まるものでした。
原因はある程度わかってまいりました、その意味では少し安堵しています。
過ぎたるは及ばざる如し。
できるだろうと過信したのが間違いのもとでした。
先週は治療に専念してきました。
休む時は休む・・・
ちょうど夏休みの時でよかったと思っています。
こんな夏もあるのだと自分にいい聞かせております。
これからはまたこのようなことのないよう十二分に気をつけたいと思います。自分の能力や体力をきちんと知る、これもまた生きていくうえで必要なことなのだと感じております。
いつもコメント感謝申し上げます。

肩を痛められたとの由、お見舞い申し上げます。
右利きだとしたら、さぞご不自由でしたでしょう。

どんな病にでも、一番の薬は休養ですから。
夏休みと重なって休養がおできになって好かったですね!
来し方行く末に想いを遣ることのできる時間を、
痛みと引き換えにプレゼントして下さったのでしょうか。
どうぞお大切になさってくださいませ。

おかげんいかがですか?

辛そうですね…(--)
なかなか回復しづらい筋肉の痛み。日和薬。どうぞ御無理せずに。

我が家の斑入りのギボウシは花はきれいなブルー、もう花の盛りは過ぎました。タマノカンザシは仲間でしょうか?葉っぱが似てます。スキッ!とする白さですね(^^)

時間がかかること!

★谷川雫さま
 こんばんは。
利き腕が使えないのは本当に不便なものでした。
左手で箸を持ったことはなかったので、左手の訓練と思い時間をかけても箸で食事をしてみました。
総ての物事のスピードが倍以上の時間がかかったように思います。一日が48時間ほしいと思ったほど。たまたま夏休み期間中ということもあって、車を運転したりペンや筆を持つという機会やパソコンに向かう時間は極力減らしてみました。
ベッドでは毎日ゴロゴロとしている時間が多く、今思えばいろんなことを考えることのできる時間でもあったように思います。
そんな時間の中で出合ったのが「リビング・ウイル」
現在の「自分の意志」、そして身体が不自由になった時の「自分の意志」がどう変化していくのかそれとも変化しないのか。
いずれ整理しておかなくしてはならない問題のようです。
怪我したおかげというわけではありませんが、それによって思いもよらぬ時間を持つことができました。
いつもコメント感謝申し上げます。

誰のために咲く?

★ひっこりさま
 こんばんは。
10代、20代の体力の回復する時間と、今の私が回復する時間の長さは年齢に比例して増加していくようです。
生まれてきた瞬間から人は老化にさらされてきました。ただそれからの回復が早いか遅いか・・・回復力が低下してきたぶんだけ無理せず物事に取り組まなければならないようです。
ご心配をおかけしました。
 ブルーのギボウシの花はまだみたことがありません。
いろいろな色の花があるのですね~
タマノカンザシは真っ白の花、夕方から蕾が膨らみ始めて真夜中に満開となります。でも満開と言っても一日に一つの花が咲くだけ。
とてもいい香りがいたします。
それにしても誰のために咲くのでしょうか?
朝見つけるのはいつも萎んでしまった花だけです。
不思議な花ですね!
いつもコメントありがとうございます。

お久しぶりです

肩の具合はいかがですか?
痛みに耐えるのは、大変な事ですから、お辛い日々だったことでしょう。
でも、良い時間にもなったとのこと・・、何よりでございました。

聖路加病院院長の日野原重明先生が、人は自分の痛みを通して、他人の痛みを知る~と仰っています。私も消化器、自己免疫疾患等死なない程度の病を得、少しは優しくなった気がします。
友人の死や、ペットの癌を通して、自分の死も身近に感じる今日この頃です。
「リビング・ウィル」は、登録はしていませんが、数年前に取り寄せ、夫と二人で記入し、お互いにものが言えなくなった時に、主治医に伝え合うようにしています。
「生きてきたように死んでいく~」、「死は突然に来る物ではなく、生の延長線上にある~」知人の医師の言葉です。

良き死を迎えるために、良く生きたいと念じております。

その後 いかがですか?

体のどこかが不調というのは なんとも嫌なものです。 元気なときは気がつかなくても 何かあったとき 普通の生活のありがたさをひしひしと感じますね。
きっと 自分の体に耳をかして 少しは大事にゆっくりしなさいという警告なのかもしれません。
肩の具合 早く完治なさいますように。

痛みや不便さを知ること。

★YANさま
 こんばんは。
いろいろとご心配をおかけしました。
今はだいぶ痛みもとれ、普段の生活ができるようになってきました。
人は痛みや不便さを知ることで、自分の身体について考えたり、他の人の痛みや不便さを知ることができ、とても得がたい経験をさせていただいたと改めて感じています。
どうしてこうなったのか、どう環境が変化したのかもじっくり整理してみました。
命に関わるような病気ではなかったのですが、今どうしなければならないのか、これからのことはどう考えたらよいのかいろいろと考える時間を持てたことで、今回の肩痛は無駄ではなかったと思っています。
YANさんから書いていただいた「死は突然に来る物ではなく、生の延長線上にある~」とても含蓄のある言葉だと思っています。
実は昨日、一昨日と人間ドックに行ってきました。
最期の検査結果と指導を受けた時、同じような内容のことを先生に教えていただきました。今からでも遅くはないという言葉も一緒に・・・運動することそしてベジタリアンになることも。幸い今回の検査では再検査はまったくなくほっとしているところです。
「リビング・ウィル」についてはまだまだ先のことになるかとは思いますが、今回のことを機に文字としてきちんと自分の意志として残すことにしました。
これからは日々の生活を正し、精一杯生きていきたいと思います。
コメント本当にありがとうございました。

自分の体に耳を澄ますこと。

★チャチャさま
 こんばんは。
コメント誠にありがとうございます。
体の不調によって、初めて自分の弱さや不足していたことを知ることができました。
どうしてそうなったのか・・・
「自分の体に耳を澄ます!」
「自分の体のことについて聴覚を持つ!」
チャチャさんの言われるように、とても大切なことだと感じています。
普段の生活のありがたさ、無事でいることのありがたさ!
肩の痛みも治まり、おかげさまでようやく普段の生活ができるようになってまいりました。
日々の生活の過ごし方を正して生きていく所存でございます。
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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大に取り組んでいます。
昔からあった美しい東北の四季、それを彩る催しなどもお届けしていきます。

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