風の森通信 第630号


冬めく
 

・日時  平成21年11月22日(日)11時~
・場所  仙台市青葉区輪王寺
・主催  東北大学学友会茶道部 平成21年度定例茶会

 ■濃茶席

 床  泉田凌雲老師筆  白珪尚可磨

  花    加茂本阿弥椿(かもほんなみつばき)
  花入  砂張
  香合  織部 はじき
  茶杓  誡堂和尚作   銘 洗心

お軸の白珪、そして花の本阿弥椿のふっくらとしたまん丸の蕾が印象的なお席でした。加茂本阿弥椿は純白の一重抱え咲きで大輪の威厳に満ちた椿です。その膨らみは太い筒しべを想像させてくれるには十分な膨らみです。
主茶碗の御本も手にしっくりと手に収まる幸せな感覚のお茶碗。
替は大振りの志野。主茶碗である御本の洗練された形と、志野の重厚さとの対比がなかなか面白いものでした。
主茶碗でいただいたお茶は「仙寿の昔」
菓子は玉澤総本店製「初霜」

今日の仙台は朝方寒くてまた霜が降りました。それにあわせたかのように落ち葉の上にも霜が降りたような主菓子です。
蓋置の青竹引切は、亭主自ら理学部の竹林から今年も切ってきたばかりの蓋置。菓子器は備前手付で先輩たちから寄贈されたものでこの季節にはぴったりの色合いでした。

■薄茶席

 床  上野道善和尚筆  円相 喫茶去

  花    嵯峨菊、小坊主弟切草照葉
  花入  伊賀
  茶杓  太玄和尚作   銘 瑞雲

入れられた花は黄色の嵯峨菊、花火を見ているような見事なものでした。小坊主弟切草の赤い実はこれからクリスマスの季節にあわせてよく見かけるものですが、照葉として拝見するのは初めてのこと。悲しい弟切草(おとぎりそう)の名前の由来を背負いながらも、こうして照葉として私たちを楽しませてくれます。
干菓子は玉澤総本店製「冬めく」

濃茶席の主菓子が初霜、そして薄茶席では雪の結晶と羽ばたく鶴の煎餅。この干菓子が出された時、もうすぐ冬がやってくるのだと感じ取ることができたのです。

 茶道部の部員は31名。
毎年茶道部の先輩方に招待状が届けられます。
お道具は代々受け継がれてきたものや、先輩方から寄贈されたものがお席に並びます。そのお道具を中心にして思い出話しに花が咲き、和やかな雰囲気の中楽しいひとときを過ごすことができたのです。お道具を通して、年代を超えたつながりを確かめ合うお席もまた楽しいものです。
今年のテーマは「丸=輪」ではなかったでしょうか。
来年のお席も楽しみでございます。


和の学校仙台分校へどうぞ

テーマ : 和風、和物、日本の伝統
ジャンル : 趣味・実用

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色いろいろ

冬めく中にひそんでいる艶めいた秋の色 照葉、嵯峨菊、紅葉色の御菓子に心惹かれます。

本格的な冬を迎える前のちょっとした安らぎの時間ですね。

季節の移ろい

★さちりんさま
 お茶室の床に荘られるのはこれまで秋の草花がメインでした。
炉の季節に入ると椿の花を拝見することが多くなってきて、これまでとは違った趣になるものです。花入の籠などが姿を消してしまうことも季節の移ろいを感じることの一つなのかもしれません。
 椿の中でも私が特に好きなのは白玉椿と加茂本阿弥椿です。花の姿もさることながら凛としていて品格を感じられのがいいですね。
白い椿の花は、雪の降る前の今の季節にぴったりなのかもしれません。 雪が降り凍てつく寒さを前にして見る白、、、それがこの季節の安らぎというものなのでしょうか。
いつもコメント感謝申し上げます。
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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大に取り組んでいます。
昔からあった美しい東北の四季、それを彩る催しなどもお届けしていきます。

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