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風の森通信 第309号

100年前の「SINGER」ミシン

 先週末、仙台市青葉区の親戚の家から古い「SINGER」ミシンをいただいてきた。
こうしてまた家の廊下の片隅に落ち着くことになった。

photo_18070801.jpg

義母の母が明治30年代の後半、嫁入道具として持ってきたというので100年以上は経っていることになるだろうか。
当時アメリカから輸入され、100円以上の値段だったと聞かされた。手先の器用な叔母で、子供達の洋服は自分で縫って着せていたという。
かなり使いこまれていて、本体の模様があまり見えない。
金色の地にいろいろな色の模様と文字が書いてあるのだが、どんなものだったのかもう判別することはできない。

photo_18070803.jpg

実際に家族の者が足で踏んでみたところ、まだきちんと縫える状態であることが分かった。
丈夫なものであると同時に、よく保存されてきたことにも驚かされる。
電気もない明治時代のミシン。
足で踏んで縫っていく型で今時珍しい。
単純な構造だから壊れることもなかったのだろう。下の写真は両脚の側面部分。

photo_18070802.jpg

中央には蛙であろうか、紐のようなものをくわえているデザインとなっている。
蛙の上には
  THE SINGER MANFG.CO.
その下には
  TRADE MARK
廊下の一番奥にあるので狭いところだが、椅子をおけば読書するのにいいし、手紙や原稿を書くにもちょうどよい高さなので気に入っている。
廊下にあるということもあり明るくて目も疲れない。
目を上げれば庭の緑と小鳥達のさえずりが聞こえる。
いずれ私専用の机にしてしまおうかと思っている。
大事に使っていきたい。

 今日のお稽古は「盆香合(ぼんこうごう)」、「名水点(めいすいだて)」そして「洗い茶巾」での「続き薄茶」をさせていただくことができました。
仙台の気温が20℃と過ごしやすく、躙口(にじりぐち)を開け、蚊遣りをたいてのお稽古。
路地の苔の緑色が鮮やかに輝いています。

「和の学校」仙台分校へどうぞ

テーマ : 趣味と日記
ジャンル : 趣味・実用

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この足踏みペダルなつかしい。

本当ですね・・

 100年経っても実際にまだ使えるというのが凄い。
義母が簡単な雑巾を縫っていました。
アンティークSINGERミシン!!
お変わりございませんか?

コメントありがとうございました。
私は、お華は古流松藤会、お茶は表千家をやっています。
これからもよろしくお願いします。

Sangoさんはじめまして。

 コメントありがとうございます。
一日にお華とお茶の両方のお稽古をなされているのでしょうか。
お忙しい中でのひととき、集中できるでしょうね。
お華は「古流松藤会」とのことでしたが、勉強不足で申し訳ありませんが初めて知ることができました。
会のホームページでもあればご紹介いただけませんでしょうか。
これからSangoさんのブログ時々拝見させていただきます。
お茶やお華のお稽古の様子などいろいろと教えていただければと思っています。
楽しみにしております。

初めまして。

冨樫さん、初めまして。
ブログへのコメント、ありがとうございました。
分校掲示板は会員の方専用のようでしたので、こちらへの書き込みでよろしいでしょうか?

「和の学校」、このような団体があることを初めて知りました。
役員に名を連ねている方々にも驚きました。
日本人として、和の文化がこれからも人々に継承されていくことを願っています。

「優雨」さんありがとうございます。

 「優雨」さん・・・
言葉の響きがいいですね。

こんばんは。
お茶会のブログ楽しく拝見いたしました。
席中での様子が目に浮かぶようでした。
このような感想を、私も書くことができたらと思っています。
「和の学校」仙台分校「お茶を楽しむ会」は毎月例会を行い、東北各地のお茶室に伺い楽しんでいます。
私の場合は硬い感じの報告内容でどうもいけません。「優雨」さんの報告参考にさせていただきます。
今月は23日、山形県立石寺(りっしゃくじ)での例会です。
本当に楽しみです。
後日例会の報告でも見ていただければ幸いです。
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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大そして、昔からあった美しい東北の四季とそれを彩る催しを発信していきます。ドイツで生まれたVEEH HARFE(ヴィーハープ)演奏にも取り組み、癒しの音色をお届けしていきます。

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