風の森通信 第651号


有備館茶会


・日時 平成22年5月4日(火・祝)午前10時00分~
・場所 宮城県大崎市岩出山 有備館御中島(茶の島) 松花庵
・主催 裏千家 原 宗竹 氏

 和の学校仙台分校「お茶を楽しむ会」第53回例会は、宮城県大崎市岩出山の有備館の中にある松花庵でのお茶席に伺い開催いたしました。
今年も有備館では、ゴールデンウィークの期間中毎日お茶席が設けられています。訪れた観光客の皆様方にお茶を差し上げたいと、裏千家の先生方によりお茶席が設けられていました。

 有備館は伊達家々臣の子弟教育のために、1691年(元禄4年)に現在の位置に開設された学問所です。

樹齢300年以上の大樹が立ち並ぶ庭園は、1715年(正徳5年)仙台藩茶道頭石州流三代清水道竿作庭の回遊式池泉庭園で、現在建物と共に国の史跡名勝に指定されているものです。
池泉の周囲は約500m。園路を巡ると有備館の前から池の対岸の眺めは城山の断崖が見事な借景をなしており、一層の美観を添えています。
連休の頃の有備館はいつも新緑の季節です。
今年は連休の期間まで咲き続けてくれた桜のおかげで、庭園内はちょうど桜の花が散り始めていて、大きな池の中は花筏の光景が続きます。
「遅くなってくれた春」もまたいいものです。
 池泉には亀島、鶴島、兜島、御中島(茶の島)四島が配されています。建物の中央左手から、島の中でも最も大きい御中島へ橋が架けられいて、その中に茶室「松花庵」があります。

江戸の初期に建てられ、老朽化のため昭和50年に復元されたものです。
鶯の鳴き声が聞こえてくる中でのお席となりました。

 床  知恩院中村康隆老師筆    道

 人は学びながら実践するのが道。
荷物が多いとなかなか歩くのが大変です。
これまで自分が身につけてきたすべての物事、そしてこれから先への不安が脳裏を過ぎります。
それらを捨てることなどできないのが常の生き方。
総てを捨てて、何ものもない真っ白な心と前向きな気持ちさえあればと思います。
道とは以外にも身近な日常の中にあるのかもしれません。
さて、どれだけ身軽になれるものでしょうか。

   花     蝦夷錦

   花入   鶴首        相馬焼
   香合   椎朱

   花    鉄線、しらね葵、雪柳

椿の蝦夷錦は、淡桃色地に濃紅の縦で小絞、八重で筒しべのお花とお聞きしました。
お茶室の外には淡い紫色のしらね葵が入れられていて、季節を感じさせてくれるものでした。

   風炉   
    釜     瓢型               
   棚     山雲棚 
   水指                    喜泉造
   茶器   誰が袖蒔絵        宗悦造

    茶碗   杜若             祥平造
    茶杓   佐藤朴堂老師作  銘 薫風   
     蓋置  絵粉引             重利造
     建水  朝鮮唐津
     水次  片口 岩竹絵        静山造 
    御茶   千木の白          小山園詰
    菓子   芭蕉の宿          石崎家製

お茶室の障子がすべて外されていたので、荘られたお道具に庭園の景色が映っていたことがとても印象的でした。

釜の蓋に、山雲棚の天板や地板に、水指の中のお水にも庭園内の景色が映し出されていたのです。お道具の一つ一つを拝見する度に、小さな宇宙が存在しているのではと思ってしまいます。

 多くの観光客の皆様方にお茶が点てられていました。
お茶券が300円なので気軽にお茶をいただくことができました。

小さなお客さんたちもこうして正座をしてお茶をいただくことができ、きっと楽しい思い出になったに違いありません。

 今回の例会は、和の学校仙台分校「お茶を楽しむ会」会員で、岩出山在住の中森さんがお席を担当されるということで急遽取り組んだものです。和の学校仙台分校会員の中森さんがお点前をされ、お客もまた和の学校仙台分校会員であったお席は今回が初めてで、本当に楽しいお席となりました。
先生方からのおすすめもあり、飛び入りのお点前もさせていただきました。おいしいお茶をいただいた他に、サプライズのお席でとても楽しい思い出になりました。
原先生には大変お世話になりました、この場をお借りしまして厚く御礼申し上げます。


和の学校仙台分校へどうぞ

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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大に取り組んでいます。
昔からあった美しい東北の四季、それを彩る催しなどもお届けしていきます。

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