風の森通信 第704号


煎茶deおもてなし



■日時:平成22年11月23日(祝)午前10時30分~
■場所:仙台市福島美術館 
■席主:織田流煎茶道 菊地南美氏

 今日は仙台市福島美術館で開催されていた秋の企画展「仙台と黄檗をつなぐもの」に伺ってきました。
煎茶は江戸時代、中国から伝えられた異国情緒あふれる黄檗の文化の一つであることを学ぶことができました。
今回の企画展を拝見した後に、同時開催されていたワークショップ「煎茶deおもてなし」のコーナーにも席入させてもらいました。

軸   子戈林筆  茶歌 
 花入  旅枕     備前焼     豊丘
 花    初冬の景

 茶具
  点前盆  木地錫入菊花式     時代
  涼炉    白楽 直外翁染筆    宝山
  ボーフラ 山水染付          春峰
  水注    色絵 女人画       唐物

  茶筒    錫壷式唐草文      喜山
  茶合    楓葉柄彫         冨斉
  急須    紫交趾           二代 春峰
  茶碗    色絵干支金文字入   和善
  茶托    錫小判式唐草文     喜山

  巾筒    色絵 仏手柑図     和善
  落葉壷   栗駒やき           陶峯
  菓子    みそ饅頭         まどか荒浜製

席入が始まる前から多くのお客様が待合でお待ちでした。
菊地先生からいろいろお話をお聞きする中で、お茶の効用のお話を詳しく説明していただくことができました。
 一椀にして喉吻潤い
 二椀にして孤悶を破る
 三椀にして枯腸を捜れに唯だ文字五千巻有るのみ
 四椀にして軽汗を発し平生不平の事尽く毛孔に向って散ず
 五椀にして肌骨清く
 六椀にして仙霊に通ず
 七椀にして喫するを得ず
お茶をいただくことはただ単に喉を潤すだけでなく、肉体的にも精神的にも安定が得られ最後には仙人の境地にもなれるというものでした。現代を生きる私たちに求められてことのような気がしてなりません。平和な時代にこうしてお茶をいただけることは誠にありがたいことです。

私たちのテーブルの上には美男蔓が飾られ、お点前のお席には野牡丹の名残りの花もあって見る者の心を和ませてくれます。
お茶碗は縁起のいい蕪の絵が描かれ、そして干支の文字を一年毎に書き込んでもらったとご紹介をいただきました。先生が長年にわたって大切にされてきたお茶碗でおいしくいただくことができたのです。

唐の時代への時間の旅、中国という国への空間の旅、そして長く受け継がれてきた思想やお道具へ思いを馳せる旅、誠に楽しゅうございましたそしておいしゅうございました。

 ワークショップということもあり、同じフロアで同時に煎茶のお点前体験コーナーが設けられていました。こちらのコーナーも多くの皆様が、先生方から説明を受けながら煎茶を点てる体験をされておりました。

ご自分が点てられた煎茶もさぞおいしかったことでしょう。
「仙台と黄檗をつなぐもの」を拝見の後、おいしいお茶とおもてなしをいただきホッとしたひとときでございました。

 菊地先生には、写真撮影・掲載並びに会記の掲載のご了解をいただきましたこと、この場をお借りし厚く御礼申し上げます。


和の学校仙台分校へどうぞ

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どのお写真もほれぼれと拝見いたしました。
お茶器の並べ方がきれいなのか、器が素敵なのか、一つ一つは個性的なのに他のお道具の邪魔をしないでいられる事は素晴らしいですね。

平和な時代に穏やかな心でお茶をいただける幸せを改めて感じますが・・・いかんせん、最近は煎茶を頂くときに湯冷ましもしないでいい加減に入れているので、これではいけないと改めて反省しています。

邪魔をしないでいられるということ

★さちりんさま
 おはようございます。
たしかさちりんさんは煎茶をなされていたと記憶していますが、お道具の見方がやはり違うことに気付かされました。
ありがとうございます。
それぞれのお道具が他のお道具の邪魔をしないということは、一つ一つのお道具の組み合わせ自体が素晴らしいということになるのでしょうね。
 お茶の効用は素晴らしいものがあります。
平和だからこそいただけるお茶、そして将来も平和であるようにしていくためのお茶であるのかもしれません。
いつもコメント感謝申し上げます。
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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大に取り組んでいます。
昔からあった美しい東北の四季、それを彩る催しなどもお届けしていきます。

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