風の森通信 第828号


仙台白百合学園高等学校 第57回学園祭茶会


・日時 平成24年9月2日(日)午後2時~
・場所 仙台市泉区紫山 仙台白百合学園高等学校
                 学園祭茶会 茶道部

 今年の学園祭のテーマは「Twinkle」

一人ひとりが輝ける未来につながってほしいという願いが込められているようです。これからも視野を広げ、積極的に新たな世界へ飛び込んでうこうという思いの学園祭。

 茶道部は2階職員室脇の和室にお席が設けられていました。
右側の広間席は3年生がお点前を受け持ち、お隣りの八畳間席は2年生と1年生が担当です。


■広間席

 床   大徳寺芳春院 秋吉則州和尚筆

         東籬佳秋色(とうりしゅうしょくよし)

東の垣根の下で菊を摘んでいると、遠く遥かな山の光景はもう夕暮れどき。
壁の色とお軸の風帯、天と地、一文字そして中廻しの色合いが溶け合って壁の向こうには広大な景色が広がります。
毎年、壁の色とお軸の色の組み合わせがとても楽しみなお席です。

  花        矢筈薄、吾亦紅、秋海棠
  花入     萩            椿秀窯

御園棚の左右の正面に描かれているのは、煌々と輝く満月そして菊と秋草模様の素敵な絵が描かれています。

このお席のもう一つの楽しみは毎年この絵が変ることです。
ここに描かれた絵が、今年もお茶会のテーマなのではないでしょうか。 

  釜     菊              浄清造   
  水指   瓢 結晶釉         純造

存在感のある水指は、まるで菊の花を散らしたような模様に驚かされます。
   
   薄器   菊絵 中棗         良斎 造
   茶杓   宗源和尚作  銘 佳日(よきひ)
   茶盌   五節句絵          暁山造
   蓋置   色絵三宝          徳泉造  
   建水   菊割            茂造
   御茶    芭蕉の白          芭蕉園詰
   菓子    着せ綿            白松がモナカ本舗製

このままいただいてしまうのがもったいない。

浴衣を着た部員たちによって、一盌一盌に心を込め丁寧にお茶が点てられていきます。

お運びの部員の皆様方も礼儀正しく、席入されたお客様に対応されていました。
お菓子おいしゅうございました。
お茶とてもおいしゅうございました。
菊の花などを拝見することができ、このお席で一足先に秋を存分に楽しむことができたのです。


■八畳間席

 床   萬年山 極楽寺 西垣大道和尚筆 茄子絵賛

      日々是好日

とてもおいしそうな秋茄子の絵です。

  花     秋明菊  
  花入   高取 瓢          八仙造
 
  釜     常盤             敬典造   
  水指   赤絵しのぎ手       祥堂造   
  薄器   武蔵野蒔絵 大棗    宗尹造
  茶杓   朴堂和尚作 銘 清風
  茶盌   菊帯            永豊造

上の写真は私がお茶をいただいたお茶碗です。
兎が飛び跳ねているもので、とてもかわいくて笑みがこぼれてしまいます。 

   蓋置   萩絵           能久造

透かしから萩の花に風が吹いてきて、揺れているようにも思えます。
 
   建水   唐津          利左衛門造
 
   御茶   芭蕉の白       芭蕉園詰
   菓子   秋の空         白松がモナカ本舗製

部員たちのお点前も堂々としたもので、間違いのない丁寧な所作が続きます。半東さんのお話もよく聞き取ることができました。

こうして八畳間席でも季節のお花やお道具で秋を楽しむことができました。

部員の皆様方そして先生方もどうぞお疲れ残りませんように。
来年はどんなお席か待っているのか今から楽しみでございます。

 風が変った今日9月2日。
席を後にして正門前に立つと吹く風はもう秋の風です。


和の学校仙台分校へどうぞ

コメントの投稿

非公開コメント

毎年楽しみな白百合学園茶道部のお写真です。

お道具もお菓子もお花も若さに溢れていて,元気をいただけるような感じがいたします。

富樫さんも疲れが残りませんようにe-423

楽しみな茶会。

★さちりんさま
 仙台白百合学園高等学校茶道部はたしか40名近くの部員とお聞きしました。
和室の使用も週に二度ほどで時間も約役二時間とお聞きしました。
限られた場所と時間内での活動、そして担当されている先生からのご指導と先輩たちから後輩たちへの指導・・・部活としての目標や文化祭茶会に向けた取り組みの継続は本当に大変なことだと思います。
また来年の文化祭茶会が今から楽しみです。
いつもコメントありがとうございます。

御園棚の秋の風情、すごーくお洒落!
乙女にぴったりの誂えに、私も参加したい気持ちになりました。
結晶釉の瓢水指も棚にぴったり、
純作とありましたが、お名前を教えてください。
お月さま、薄、兎さん、おまんじゅう…
乙女達はきっと素敵な茶人になることでしょう。

おしゃれなお席!

★楽居庵さま
 御園棚を拝見しただけでお席のテーマが!とてもおしゃれなお席でした。
素直な気持ちで席入ができました。
部員たちのこれからがとても楽しみです。
お近くでしたら是非ご案内したいところです。
 水指の瓢は六華窯結晶釉で作家は「岩井純」氏です。
近々仙台市で個展を開催されます。
風の森通信第832号「岩井純とアンティノーの世界Ⅵ」で詳細のご案内とさせていただきました。YouTubeにもアップさせてもらいました。是非ご覧ください。
どのような作品を拝見できるのか今から楽しみです。
コメント感謝申し上げます。

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです
カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大に取り組んでいます。
昔からあった美しい東北の四季、それを彩る催しなどもお届けしていきます。

リンク
ブログ検索
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
QRコード
QR
いくつになったの?

天気予報

-天気予報コム- -FC2-
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

カテゴリー
最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ