風の森通信 第886号


仙台白百合学園高等学校 第58回学園祭茶会


・日時 平成25年9月1日(日)午前10時~
・場所 仙台市泉区紫山 仙台白百合学園中学・高等学校
                 学園祭茶会 茶道部

 今年の学園祭のテーマは「Happiness ~幸せを運ぼう~」

キリストはぶどうの木、私はその枝の一つ。いつもわたしたちは神様とつながっています。参加したあなたも、わたしたち、神様とつながり、みんなHappiness!

 昨日から始まった学園祭。
茶道部のお席は2階職員室隣りの和室です。
待合には今年のお席のテーマである「和敬静寂」の色紙が私たちを迎えてくれました。
今年のテーマも部員全員で決められたようです。
右側の広間席は3年生の13名がお点前を担当し、左側の八畳間席は2年生と1年生の21名の部員が担当されました。


■広間席

 床   萬年山 極楽寺 西垣大道和尚筆 絵賛

         和気兆豊年(わきほうねんのきざし)

 稲穂が頭を垂れて、今年の豊かな秋の実りを約束してくれているかのようです。
描かれた稲穂と鳴子そして白い空間が全体の広がりを見せ、壁の色に溶け込みながら黄金色した光景が目の前に広がってきます。

  花        木槿 糸芒 秋海棠 金水引 吾亦紅
  花入     瓶子形            遊翠窯

 御園棚の左右正面に手書きで描かれているのは、福を呼ぶお福さんのにこやかな表情と、愛嬌たっぷりの火男(ひょっとこ)が描かれ学園祭を盛り上げてくれます。

 年毎にそして季節毎にこの絵が取り替えられ、いつもその季節を楽しめるとお話を伺いました。
棚の絵だけでも季節を楽しめるとはなんと素敵なことでしょう。
 
  釜     間取あられ          政光造   
  水指   黄交趾 砂金袋        昭阿弥造

 棚の上には色鮮やかな砂金の袋が置かれ、これもまた光輝く豊かな空間を感じます。
   
   薄器   俵形 大棗         司光造
   茶杓   朴堂和尚作  銘 清風
   茶盌   六瓢絵           清安造

 私は正客として、このお茶碗でお茶を頂くことが出来ました。
優しい色使いそして爽やかな青のお茶碗に心惹かれます。

   蓋置   色絵三人形        一陶人 窯  
   建水   松絵            螺山造
   御茶    芭蕉の白          芭蕉園詰
   菓子    福俵              白松がモナカ本舗製

 浴衣を着た三年生の部員たちによって、一盌一盌に心を込め丁寧にお茶が点てられました。
お運びは制服姿の2年生と1年生の部員の皆様方。礼儀正しくお客様に優しく丁寧に対応されていました。
福俵のお菓子おいしゅうございました、そしてお茶もとてもおいしゅうございました。
清風が吹き抜ける豊年の秋を、このお席で一足先に存分に楽しむことができたのです。


■八畳間席

 床   臨済宗 妙心寺派管長 梶浦逸外和尚筆 

      喫茶去(きっさこ)

  花     秋明菊  
  花入   高取 瓢          八仙造 
 
  釜     肩衝             浄栄造   
  水指   桔梗絵           陶楽造

侘びた中にも桔梗の青がとても印象的な水指でした。
  
  薄器   秋草蒔絵 面中次    寿峰造
  茶杓   剛山和尚作 銘 和楽
  茶盌   菊絵             桐鳳造
   蓋置  武蔵野絵          阿也造

武蔵野に広がる秋草が、風に吹かれて揺れているのが感じられます。 
 
   建水   萩
 
   御茶   芭蕉の白       芭蕉園詰
   菓子   百代草         白松がモナカ本舗製

 お菓子の銘が「百代草(ももよぐさ)」とは珍しく、その言葉の響に万葉の昔に思いを馳せることができました。

 二年生、一年生とは思えないほどきれいなお点前でした。
ゆっくりと丁寧な所作、半東さんのお話は何も見ないで自信をもってお話をしていただきました。

 八畳間席でも静かな秋の風情の中で、季節とお茶とお菓子そしてお道具を楽しむことができたのです。
両方のお席でいろいろなお道具の色彩を存分に楽しむことができたのは大変ありがたいことでした。

 帰り際、今年のテーマである「和敬静寂」の色紙を書かれた三年生の川﨑理乃さんにお話を伺うことができました。
短時間の日頃のお稽古のこと、3年生が2年生や1年生に指導していることや、学園祭茶会に向けたり組みや意気込みなどをお聞きすることができました。

 来年は卒業生として水屋でお手伝いを予定しているようです。こうして茶道部の活動が卒業生の皆様方からも支えられ、そして後輩たちに受け継がれていることに心打たれます。
川﨑さんは大学に入っても茶道を続けられるとお聞きしました。将来はお茶人さんとしてまた書家として、どのように成長されるのか楽しみです。

 顧問の先生そしてご指導なされている岡崎宗聖先生に感謝申し上げます。短期間で集中して取り組まれた部員の皆様方、そして先生方どうぞお疲れ残りませんように。
来年の学園祭のお席では、どんなおもてなしが待っているのか今から楽しみでございます。

 カレンダーを1枚捲った今日9月1日は、予報に反して晴れ渡りまた夏が戻ったような一日となりました。
蝉の鳴き声を聞きながら門を後にしたのです。


和の学校仙台分校へどうぞ


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学園祭のお茶会とても良いお席ですね。
若い人のお点前は見ていて気持ちがよいですね。短期間で取り組んだとの事指導する先生はきっと大変だったことでしょう。こちらの学校の文化祭は10月27日です。

今年も

白百合学園のお茶席の様子を拝見するのはこれで何年目になるでしょうか。

毎年、生徒さん達の様子やお道具など、楽しみに拝見させていただいております。

たまには生徒さんに混じった富樫様の姿も拝見出来たら、、等と思いますが、、、男子禁制ですね。

遅くなりました!

★ハンナさま
 返信が大変遅くなりました。ごめんなさい!
仙台白百合学園香等学校では、毎年多くの新しい部員が入部されているようです。まったく初めての部員もいるでしょし、部活もさぞや賑やかなことでしょう。
お指導なされる先生は本当に大変なことだと思います。
でも、こうしてお席に入ってお点前を拝見していると、よくぞ半年でここまでお点前が出来るようになるものだと感心させられます。
帛紗さばきもキチンとしているし、挨拶をしてくださる人は手持ち資料がなくてもスラスラです。
若い人たちは、知るそして行動できる速さは凄いものだとか驚かされます。上の学年に進めば後輩たちの面倒をみるとのことでしたのでたいしたものです。
私もこんな若い時からお茶をやっていたらと反省しきりです。
10月27日の学園際茶席でしょうか。
終ってからの感想が今から楽しみでございます。
コメント感謝申し上げます。

今年も!

★さちりんさま
 返信が大変遅くなりましたことお詫び申し上げます。
さて、白百合学園高等学校のお席は何度目だったでしょうか。
家から歩いて10分程度、部員数も多く趣向もまた楽しくて最近毎年伺っております。もう三・四年になるでしょうか?
女性だけ幼稚園から大学までの一環教育のため、残念ながら私は無理です~(笑)でも、学園祭だけはご父兄や近所の方々も参加できますので、一年に一度の楽しみなのです。
来年も必ずお席にいると思います!
コメントいつもありがとうございます。
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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大に取り組んでいます。
昔からあった美しい東北の四季、それを彩る催しなどもお届けしていきます。

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