風の森通信 第915号
最上三十三観音巡礼 四春四酔
今年に入って初めての最上三十三観音巡礼、今回で四回目となります。一泊二日の強行スケジュールでしたが、車で友人達と一緒に回ることができました。
二日間とも山形は雲一つなく快晴。
県内では今、桜、桃、木蓮そして桜桃の花が一緒に満開です。

桜桃(さくらんほ)の花
故郷山形でこんなに多くの種類の花々の開花と、本数に囲まれた記憶がありません。こうして観音様をご縁に、花々に囲まれ結願に向けて途中下車しながらの楽しい旅となりました。
最上三十三観音巡礼には四つの特徴があります。
①お堂の中でお経が読める静かな雰囲気
②疲れを癒す各地の温泉
③各地の果物、お蕎麦、お米、お肉特産品等の味の観光
④素朴な人情とおもてなしの心との出会い
巡礼の中間地点である河北町の宿で一泊。そこで今回はおいしいお米とお肉を頂くことができました。
山形県産の甘くてうまみのあるお米の「つや姫」と、山形県金山町特産の肉質が柔らかく脂が甘い「米の娘(こめのこ)ぶた」を使った餃子のおいしかったこと。
目で花々を楽しみ、味ではおいしい山形のお米とお肉を堪能してきました。
大石田二十七番札所の「深堀」で一枚の金の納札を手にすることができました。
「観音様のご縁にてこの御札を手にされた方、明日は今日よりも笑顔の人生でそして感謝の日々でありますように」と裏面に書かれいます。
来週になれば桜や桃そしてさくらんぼの花は散り始めるでしょう。
こうして万物は絶えず変化し続けています。
季節もそして私も。
第五回目の巡礼は、五月に入って新緑の季節に伺う予定です。
お稽古は炭所望、行之行台子そして台子貴人清次でした。
来月からはいよいよ風炉に変わります。