風の森通信 第916号


錦の納札(おさめふだ)


 連休後半、第五回目の最上三十三所観世音菩薩霊場巡礼に行ってまいりました。天気は両日とも快晴で、山形県の北部ではさくらんぼの真っ白い花が満開です。

 今回の巡礼で、珍しい金の納札と、初めて裂地(きれじ)が錦の納札(以下錦札)を拝見することができました。
同行した親しい友人が授かったものです。
札所に行くとまず目につくのが色とりどりの鮮やかな納札です。納札とは、巡礼の度に参拝者が堂内もしくは外の指定場所に、願いごとを書いたお札を糊などで貼り付けてくるものです。
 八~九回目→銀札
 十回目以上→金札
 百回以上→錦札となります。
最上三十三観音霊場で金や錦の納札を見つけた場合、見つけた人がそれを授かることができることになっています。お賽銭をあげ合掌していただけるもので、授かった人はお守りとして大切に保管されるわけです。
第二十七番札所の「深堀(ふかぼり)観音堂」で、友人が珍しい金の納札を手にすることができました。
下写真の金の納札は、奉納された方が仙台市若林区在住のS氏。表面には「奉納南無大慈大悲観世音菩薩」「為二世安楽」そしてS氏のご住所とお名前が記されております。


裏面には「家内安全・身体健全」「南無大師遍照金剛出羽の国最上霊場巡拝第二百八十回 平成二十五年四月二十九日、七十五歳」と記されています。表面の左上には小さな匂い袋が貼り付けてあり、おまけにビニールシートに包まれています。授かった人のお守札として、いろいろご配慮いただいたもので大変ありがたいことです。

 そして友人が初めて錦札(にしきふだ)を授かったのは、第二十二番札所の「延沢(のべさわ)観音堂」でした。錦札とは巡礼回数が百回以上の方が、霊場会等の許可を得て奉納できる納札のことです。納められた方は山形市在住で八十七歳のH氏。これまで何度も金紙の納札でお名前を拝見しているお方で、裏面には百六十五回とありました。


友人が今回授かったのは観音堂の中での出来事。名刺代わりに頂いたり、ツアーのバス会社から記念に頂くのとは訳が違い、友人の錦札は観音様からの授かりもの。
次回以降の巡礼の中で、私もこのような錦札を授かりたいものです。

 今回の巡礼では他の札所でも、数多くの金紙の納札を授かることができました。こうして回る度に、まだお名前だけですが多くの先達(せんだち)との新たな出会いがあるのも、最上三十三観音巡礼の魅力の一つです。
観音様への信奉、そして人々の祈りが納札という形になった光景を各札所で目にする度に、深淵な仏の世界に触れることができます。そして様々な出会いがあるのも最上三十三観音巡礼なのです。

 今回の巡礼で友人達と途中蔵王温泉のホテルで湯に入ってきたり、村山ではおいしい米沢牛のステーキをいただくなどしながら、仲間たちとの親交を深めることもできたのです。
こうして楽しい思いでの巡礼になったのも、観音様のご縁なのだと感謝しています。
第六回目の巡礼はまた五月中にと思っているところです。


 今回のお稽古は連休中日にあたるためお休みです。また来週は研究会のため二回続けてお休みとなり、翌週十七日から風炉でのお稽古がまた始まります。

 

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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大に取り組んでいます。
昔からあった美しい東北の四季、それを彩る催しなどもお届けしていきます。

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