風の森通信 第931号
仙台白百合学園高等学校 第59回学園祭茶会
・日時 平成26年8月31日(日)午前10時30分~
・場所 仙台市泉区紫山 仙台白百合学園中学・高等学校
学園祭茶会 茶道部
今年の学園祭のテーマは「Galaxy」
「宇宙という果てしない可能性を秘めた学園祭」
仙台白百合生の活気・輝きが学校だけでなく、世界中あるいはもっと遠くの銀河まで届くようにその活気・輝きを学園外の多くの人たちにも伝えたいという願いが込められているようです。
茶道部のお席は2階職員室隣りの和室で行なわれます。
右側の広間席は3年生がお点前を担当し、左側の八畳間席は2年生と1年生の部員が担当されました。
今年も寺岡市民センター子供茶道教室として、生徒たちとお母様方で席入です。
■待合
床 月白風清
待合床は今年のテーマです。
部員全員でテーマを決め、色紙はいつも部員の方が書かれているものです。
さてお席にはどんな風が吹いてくれるでしょうか。
■広間席
床 大徳寺 黄梅院 小林太玄和尚筆
江月照松風吹
江の上に月が照り輝き、風は松を渡って吹き抜けていくという、秋の夜の澄み切った清々しい情景。
花 藤袴、秋海棠、芒、桔梗、小向日葵
花入 ひさご籠
釜 重餅形 浄清造
水指 秋草絵 祥堂造
秋の草花たちが風に身を任せ、しなやかに揺れているようです。
薄器 杵形 良斎造
茶杓 朴堂和尚作 銘 清風
茶盌 兎絵 遊雪造
蓋置 太鼓形 桂楽造
建水 菊割 茂造
御茶 芭蕉の白 芭蕉園詰
菓子 福うさぎ 白松がモナカ本舗製
ひさご、重餅、福うさぎ、太鼓、、、お月見しながらうさぎの餅つきを見ているようです!遠くから秋祭りの太鼓の音まで聞こえてくるようです。
三年生部員の方々の流れるようなお点前で進みます。
ゆっくり時間が流れてまいります。
御園棚の左右正面には、今年も手書きで富士山を背景にした柿の実が描かれていて、今年も豊作万作を約束してくれているかのようです。
このお席で毎年手書きの絵を拝見するのも楽しみの一つなのです。
■八畳間席
床 萬年山 極楽寺 西垣大道和尚筆 茄子絵賛
日日是好日
花 槿、赤水引
花入 高取 瓢 八仙造
釜 富士形 清光造
水指 四君子絵 桐鳳造
黄色と白の菊の絵が今年の秋を感じさせ、風が吹いて少し揺れているかのように見えてきます。
薄器 武蔵野蒔絵 中棗 宗尹造
茶杓 剛山和尚作 銘 和楽
茶盌 菊帯 永豊造
蓋置 三つ兎 御室窯
建水 萩
御茶 芭蕉の白 芭蕉園詰
菓子 うすもみじ 白松がモナカ本舗製
二年生、一年生とは思えないほどきれいなお点前です。
ゆっくりと丁寧な所作、そして半東さんのお床やお道具のお話を詳しくお聞きすることができました。
二つのお席ともお客様は二十名ほどだったでしょうか。
お運びも浴衣を着た茶道部員たちによって運ばれてきます。
お席は豊年満作、ほのかに菊の香りする清々しい風が吹きぬけ、私たちはおいしいお茶とお菓子をいただくことができたのです。
顧問の柴田先生そしてご指導なされている岡崎宗聖先生に改めて感謝申し上げます。今年も短期間で集中して取り組まれた部員の皆様方大変お疲れ様でした。
来年の学園祭のお席では、どんなおもてなしが待っているのか今から楽しみでございます。
先週のお稽古は茶箱で、卯の花点前拝見有りそれに和敬点前でした。
今週は月点前の拝見有り、御所籠を使っての色紙点前。
来週からは風炉点前に戻ります。
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