風の森通信 第344号


・日時 平成18年11月12日(日)午後1時00分~
・場所 宮城県柴田郡柴田町 しばたの郷土館
       如心庵(じょしんあん)  「しばた茶会」
・席主 裏千家  樋口先生


霜葉紅於二月花

霜を経た葉は、春のどんな花よりもくれないに輝きます。

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如心庵中門脇の紅葉は、目を射すほどのくれないの色。
露路にはもみちじの葉が散って、紅葉踏みをしながら腰掛待合に進みます。
秋の神の竜田姫が、袖を一振りするたびに紅葉の鮮やかさが一段と増しているのではと思ってしまいます。ここ柴田町では袖の一振りが今年初めての木枯らしになってしまい、紅葉した葉は吹かれて空に舞い上がっていきます。

 愛知県犬山市にある国宝如庵の写しである如心庵でのお茶会。

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ここ如心庵でも、名残りの侘びた気持ちを一新しての開炉。
正客をさせていただくことができました。
湯の沸く音、風の音、樋口先生のお話そしてお点前をされている先生の所作の一つひとつの小さな音まで聞えてきます。

 床    大亀老師筆    無事
 花    白玉椿
 花入   胡銅管耳鶴首        宗辰造
 香合   坐忘斎御家元好 長楽彫字
                        十代長左衛門造

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 釜     阿弥陀堂           浄清造
 水差   京楽赤絵          魯山人造
 薄器   吹寄 銀錆塗        華正造
 茶杓   銘 時雨           矢野一甫作
  茶碗  老松絵            小糸焼
  替    鳥獣人物戯画絵     
  蓋置  柳生之里竹一双の内   紹尚造
  建水  鵬雲斎大宗匠好 モール 
                       宗秀造  
 茶     青松の白          大正園詰
 菓子    深山路           仙台屋製

如心庵の内部は二畳半台目で下座床。
台目の点前座に炉が向切となっていて、炉の前角には中柱が立てられ、風炉先に火灯形に刳り抜かれ、如心庵ならではの空間が広がります。
写真下は点前席から見たもの。

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また床脇には鱗板があって斜めの壁面。
点前座左側の窓は、竹を詰打にした有楽窓。
腰張には古暦が使われているのも特徴であろうか。

 今年のカレンダーも残り二枚となってしまいました。
今年一年のこれまでの無事に感謝しつつ、残りの日々も無事であってほしいとの樋口先生からのお言葉。
楽しくお話をさせていただいている間も、お点前をされている先生の所作が流れるように進みます。
無事とはなすべき煩いの無いこと。ごく当たり前のことに身構えたりせずに、無心でそして自然体でやることとお聞きしました。
今年も残り少なくなった日々を平常に過ごしたいものです。
この季節にいだいたお茶は、あたたかくそして心の中まであたたまるものでした。

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 ホームページへの写真掲載並びに会記の掲載あたり、樋口先生よりご了解をいただきましたこと改めて感謝申し上げます。
他に広間では表千家伊藤先生の薄茶席、立礼席は裏千家の森先生とそれぞれの席で、おいしいお茶と柴田町の晩秋を楽しむことができたのです。
各席の先生方そして社中の皆様方、どうぞお疲れ残りませんように。
来年の桜の季節のしばた茶会も楽しみにしております。
                                   (冨樫)

今回の写真は、ご一緒いただいた宇さんのご提供によるものです。感謝申し上げます。



【和の学校仙台分校お茶を楽しむ会例会参加会員の感想】

 茶室をバックに紅葉が映えて綺麗でした。そしていただいたお茶はまろやかでした。
各先生方のお道具も掛け軸の内容や、秋にちなんだりとそれぞれ考えられた取り合わせで大変感銘いたしました。二畳半台目席が思いの外広く感じられたのは間取りや、どこに座ってもお点前が見渡せるようにとの建築家の心遣いだったのでしょうか。
お茶と一言いっても奥が深いですね、もっともっと知りたくなりました。  (宇)

 なかなか伺うことのできない如心庵でのお茶会は、楽しいお席でいい経験になりました。
お茶以外にも白石市で温麺(うーめん)をいただいたり、菊花展をみることができたりと久しぶりの小旅行を楽しむことができました。 (渡辺)


和の学校仙台分校へどうぞ


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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大に取り組んでいます。
昔からあった美しい東北の四季、それを彩る催しなどもお届けしていきます。

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