風の森通信 第2058号


「紅葉の賀」野点席



・日時:平成二十八年十一月三日(木・祝)午前十時~
・場所:東北大学植物園 

 
 「紅葉の賀」の由来は源氏物語に遡ります。第七帖は「紅葉の賀」の巻と呼ばれています。
退位された天皇のお住まいで、紅葉の盛りに四十歳から十年目ごとに、四十(よそじ)の賀、五十(いそじ)の賀として長寿を祝う会が催されていました。雅楽を演奏する人々が招かれお祝いをしていたのです。そのお祝いが紅葉の季節に行なわれたので゛「紅葉の賀」と呼ばれています。当時の平均寿命は現代のような齢ではなく、四十歳を過ぎれば長寿のお祝いをしていたようです。

 第十二回東北大学市民オープンキャンパス「紅葉の賀」も、日本舞踊や野点、尺八演奏そして俳句会などが開催されるほかに、山形大学から松尾剛次教授をお迎えし「伊達政宗母保春院義姫を見直す」という演題でお話を伺うことができました。
東北大学植物園が一日無料開放され、一般市民の方に植物園の行事を通して親しんでいただこうとさまざまなイベントが開催されました。

 オープニング・セレモニーでは牧雅之東北大学植物園長、佐藤弘夫東北大学文学部研究科長からご挨拶があり、その後伺ったのが杜の都伝統文化活性化実行委員会代表で茶道裏千家正教授の小野宗智先生が席主の野点席です。 

鳥の声が聴こえ紅葉した木々の葉が舞い落ちる様を借景にしてのお席でした。


■野点席

 扇面 剛山老師筆  和敬

  花    つわぶき
  花入   筒             華正造     

    棚     春秋
    釜     車軸         正光造

    水指   地球儀
    薄器   雲錦継色紙蒔絵   近左造 
    茶杓   鵬雲斎大宗匠作 銘 紅葉狩
    茶盌   仁清意色絵紅葉図  竹軒造
     替     童・琴絵        華正造
     蓋置  楽器          三四郎造
     建水  竹形          陶の泉造

     御茶  嵯峨昔         香岳園詰
     菓子  錦秋          あさべや製

 小学生たちによるお点前やお運びと印象的な地球儀の水指。

 伝統文化子供教室に通う小学生、尚絅学院大学茶道部そして小野社中の皆様方による茶道三世代による合同のおもてなし。

 会場が東北大学内ということもあり、お客様席には多くの留学生の皆様が席入されていました。道具の拝見も興味をもってみていただくことができたようです。

 お客様が気軽に座れるよう40席の椅子とテーブルが用意され、作法を知らないお客様でも十分にお茶の魅力を楽しんで頂けるお席になっていました。
「紅葉の賀」にふさわしいお道具や銘が数多く並びました。
植物園内の紅葉を愛でながら、愛子五ツ森の湧水と甘めの御茶を使っていただき、おいしくそして楽しいお席でひとときを過ごすことができたのです。





 午後から会場を東北大学文学部第一講義室に移し「紅葉の賀」が引き続き開催されました。


 公開講演会、青春のエッセー「阿部次郎記念賞」選考結果報告そして俳句会の授賞式が行なわれました。
今回私が投句した作品が紅葉の賀賞をいただくことができました。

   植物園名も無き草も紅葉せり   冨樫 通明

 思いがけず柏原眠雨先生から評をいただき、素直にうれしくそして励みになります。
今年の秋の楽しい思い出になりました。


 
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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大に取り組んでいます。
昔からあった美しい東北の四季、それを彩る催しなどもお届けしていきます。

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