風の森通信 第2064号


啐啄同時


 一月七月(土)、斎藤社中の初釜です。

待合広間のお床

  宗雲老師筆  啐啄同時 


力強く元気のいい鶏が卵の殻を突いています。

 親鶏が卵を抱いておよそ二十一日、いよいよ卵がかえる時、雛が中から殻をつついて音をたてるのを「啐(そつ)」と言い、その時すかさず親鶏が外から殻をつついて破るのを「啄(たく)」と言います。
この「啐」と「啄」が同時に起こり、初めて雛が誕生します。どちらかが早すぎても遅すぎても雛は誕生できません。

 古くから禅の世界では、弟子の機が熟すのを見極めた時に、師である高僧がすかさず教示を与えて悟りに導くという両者の関係を「啐啄同時」という言葉で表してきました。
相手の思いを感じ、その瞬間に誠心誠意の対応をする「啐啄同時」の関係は、人と人とが関わるあらゆる場面において欠かせないものです。
 茶席においても亭主と客とが心を通わせピタリと呼吸が合い素晴らしいお席になります。
まさに、「啐啄同時」ではないでしょうか。
後輩たちに齋藤先生から茶名申請のお話がありました。



和の学校仙台分校へどうぞ


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はずかし

雛は自力でからを破って出て来るものだと、この歳まで思っていました・・・はずかしぃ~~~。

啐 たく  良い言葉ですね。

本年もよろしくお願いいたします。

さちりんさま

 昨日、今日と仙台は寒い日が続きました。積雪はそんなになかったのですが、最高気温が0℃で真冬日になったようです。
千葉はいかがだったでしょうか?

 ふ卵器が無かった時代は親鳥が暖めていたようですが、現在はふ卵機で約3週間、一定の温度や湿度それに途中転がしたりしなくてはならないようで、雛は殻の中からつついて自分でふ化するようです。
そんなわけで〝啐啄同時〟は現在のふ卵器の中では起こらない事になろうかと思います。

 師弟の間で機が熟して悟りを開こうとしている弟子に、師がすかさず教示を与えて悟りの境地に導くことと理解したいと思います。
コメントありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大に取り組んでいます。
昔からあった美しい東北の四季、それを彩る催しなどもお届けしていきます。

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