風の森通信 第2164号
2019年 己亥(つちのと・い) 初日拝む!
新年あけましておめでとうございます。
三年続いた喪がようやく明け、久しぶりに正月飾りの準備をして迎えた新年は、普段の生活にようやく戻れるという安堵感があるものです。
仙台における元日の暁天は東から動き出し、日の出直前の「初東雲(はつしののめ)」を経て、「初明り」の静かで清々しく光を増してきます。「初御空(はつみそら)」に昇る「初日」は万象改まる新年の象徴そのものです。
私はその神々しい輝きに、一年の天下泰平、五穀豊穣と無病息災を祈り、手を合わせて静かに頭を垂れたのです。
人はみな一日働いて一日分を食べる。
快食快眠快便でいろいろなものを溜めこまず、労働も溜めず、食も溜めず、毎日を勤勉に暮らすことが精神的にも肉体的にも健康でいられる秘訣。
あえて食べないことで余らせることは、飽食の時代と言われる中で多くの食材が廃棄される社会構造を作った人間への戒めであろうか。
本年もまた大崎市のN先生から阿部老師の色紙をいただきました。
感謝申し上げます。
「不食余」 しかと心に刻んでおきます。
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